コメモ。

日記。メモ。備忘録。

小さくて持ち運びしやすいライトニングケーブル「ケーブルを持ち歩く、新しいカタチ。」がかなり便利

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どこかで見つけて買った「ケーブルを持ち歩く、新しいカタチ。」とかいうオシャレくさいアイテムがかなり便利だったのでメモ。ちょっと調べたら「Leplus(ルプルス)」というシリーズの製品みたい。

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片方がUSBになっているライトニングケーブルなんですが、めちゃくちゃコンパクトです。

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これくらいしかないのでポケットにも入るし、穴部分を使ってキーホルダーや鍵と一緒にしておくってのもあり。

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使うときはこんなふうにケーブル部分を本体からひっぺがして使います。使い込んだため汚れてる写真ですみません。

ケーブルの長さは5cm。外出先でiPhoneをライトニングケーブルに接続するときって、PCに接続するかモバイルバッテリーにつなぐときしかないので、こんなに短くても意外と十分なことが多いです。むしろiPhone+モバイルバッテリー状態で持ち歩くときは、だらだらケーブルが長く伸びない方がよかったりします。

2,000円くらいしますが、意外と重宝するアイテムです。カラーバリエーションもいろいろあります。おすすめ。

Nikon 1 S2の値段下がりすぎ! 1インチコンデジの値段が高いと感じる人はこっちでいいと思う

前回の記事でNikon 1の今後を心配したばかりで何なんですが、調べてたらNikon 1のエントリーモデルである「Nikon 1 S2」が爆安になってるんですよね。スーパーでいったら20時の半額処分通り越してバイトの大学生が一人暮らしの部屋に持って帰る頃合いくらいの安さ。ようするに完全なる底値。

Nikon 1 S2の標準ズームレンズキット(ブラック)がAmazonで23,000円。価格コムだと21,000円!

望遠ズームレンズを足したダブルズームレンズキットも、ホワイトがAmazonが32,000円!(価格コムも同じ)

発売当時の価格からいうと、

標準ズームレンズキット:60,000円→21,000円。

ダブルズームレンズキット:80,000円→32,000円。

ですからね……!

やばいでしょう、これは。

ここまで安いと、少なくとも価格面では十分1インチコンデジと張り合えます。

何しろ、4年前に出て値段が落ちきった初代RX100ですら、まだ35,000円はするんですよ。それでも十分安いし、だから売れているんですが、Nikon 1 S2ならもっと安くダブルズームレンズキットが買えてしまいますからね。なお、他の1インチコンデジは平気で4~10万とかします。

ちなみにNikon 1 S2、ボディだけなら、もはや20,000円を余裕で切っています。

Nikon ミラーレス一眼 Nikon1 S2 ボディー ブラック S2BK

Nikon ミラーレス一眼 Nikon1 S2 ボディー ブラック S2BK

ということは……。

評判のいい35mm換算50mmの単焦点レンズ「1 NIKKOR 18.5mm f/1.8」が現在Amazonで20,000円なので(これも4割引き)、

4万円弱で両方買って、換算50mmのなんちゃって高級コンデジとしても使える!

そしてもちろん、飽きたら別のレンズをつければいいわけで、こういう使い方はレンズ交換式ならでは。飽きても焦点距離を変えられないコンデジにはないメリットです。それから、この組み合わせならボケ量も1インチコンデジより期待できます。たしか換算50mm F1.8で撮れるレンズを積んだ1インチコンデジはなかったはず。ボケ量としてはマイクロフォーサーズの17mm F1.8よりやや多いくらいなので、ポートレートなんかにも十分使えます。

これはアツいなー。Nikon 1 S2の単焦点コンデジ運用が今アツい!

……まぁ、自分は前にその考え方でうっかりEOS M2のダブルレンズキットを買ってしまったのですが……。

cafewriter.hatenablog.com

ここまで、べた褒めしてきましたけど、Nikon 1 S2には弱点もありますよ。

それは操作性。

Nikon 1 S2は同シリーズでもっとも初心者向けのラインでして、ボタンやダイヤルがかなり省略されているんですね。モードダイヤルすらなくて、モード変更は液晶画面から潜っていかないとできない。

なので、完全に初心者がフルオートで使うことを想定したモデルだと思います。逆にいうと、フルオートで使うなら電源とシャッターボタンとビデオ録画ボタンだけ押せればいいので、Nikon 1 S2はめちゃオススメ。

あとWi-Fiもありません。そろそろ発売から2年たつカメラなので仕方ないのですが、今どきWi-Fiなしというのはちょっと辛いかもしれない(まぁRX100もないけど)。特にこのカメラのユーザーは、撮ったらすぐスマホに写真を飛ばしてシェアしたい人が多いと思いますし。

という感じでいくつか不満点はあるものの、レンズキットで2万円ちょっとという価格は破格ですよ。

今後、「画質のいいデジカメがほしいけど、予算は3万円」という相談があったら、RX100でもG9 XでもXQ2でもなく、こっちを薦めようかな。

Nikon 1よ、どこへ行く - 1インチコンデジ戦国時代でどう価値を示せるか

Nikon ミラーレス一眼 Nikon1 J5 ダブルレンズキット シルバー J5WLKSL

デジカメinfoにニコンの新コンデジシリーズ「Nikon DL」の情報がリークされました。

digicame-info.com


まだ確定ではないのですが、過去の例から見てほぼ間違いなく発表されるものと思われます。

スペックは下記の通り。

Nikon DL24-85

  • センサー: 1インチ BSI CMOSセンサー
  • レンズ: 24-85mm F1.8-2.8
  • 大きさ: 105.4 x 61.5 x 50.0 mm
  • 重さ: 350g

Nikon DL18-50

  • センサー: 1インチ BSI CMOSセンサー
  • レンズ: 18-50mm F1.8-2.8
  • 大きさ: 105.5 x 62.5 x 56.6 mm
  • 重さ: 350g

Nikon DL24-500

  • センサー: 1インチ BSI CMOSセンサー
  • レンズ: 24-500mm F2.8-5.6
  • 大きさ: 122.5 x 89.9 x 139.4 mm
  • 重さ: 830g

主流になりつつある1インチセンサーを搭載し、これまでにどのメーカーもコンデジでは出していない超広角から超望遠まで、焦点距離をあますところなく網羅した意欲的な3機種です。

しかし……ニコンが1インチコンデジを出したことで、ちょっと立ち位置が微妙になってきたミラーレスがあります。

「Nikon 1」

2011年にニコンが新マウントとして送り出した1インチセンサーのミラーレスです。

当時は1インチといえばかなり大きなセンサーだったのですが、2012年にソニーが1インチセンサーとズームレンズを搭載したコンパクトデジカメRX100を発売。コンデジのセンサーサイズのスタンダードが一気に1インチにまで引き上げられました。

その後、数年遅れでキヤノンも1インチセンサーコンデジをラインナップし、パナソニックはさらに大きなセンサーを積んだLX100を発売するなど、コンパクトズームデジカメのセンサーはどんどん大きくなってきています。デジカメにおいてセンサーサイズは画質に関係する何よりも重要な要素。同世代のセンサーで同じ1インチなら、基本的な画質はだいたい一緒と考えて差し支えありません。ミラーレスなんだからコンデジよりも大きなセンサーをということでスタートしたはずの(おそらく)Nikon 1ですが、RX100の登場により画質面ではコンデジと比較されることになってしまったのです。

さらにNikon 1シリーズが不利なのは、専用のレンズを積めるコンデジタイプに比べて、同じセンサーサイズでもレンズが暗くなりがちなところ。そして、ボディサイズでもアドバンテージを取れていないところです。

たとえばNikon 1の最新機種であるJ5と、RX100シリーズ最新のMark IVのボディサイズ比較すると、

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Compare camera dimensions side by side

ほとんど同じ大きさなんですよね。で、レンズはニコンの方が分厚くて、暗いです(ニコンのキットレンズは3.5-5.6。RX100 Mark IVは1.8-2.8)。テレ端は若干ニコンが長いとはいえ、広角側はRX100 Mark IVの方が有利ですから、これはなかなか厳しい戦いです。レンズ交換式なので明るい単焦点や望遠レンズが使えるという強みはありますが、もっとも汎用的に使える標準レンジでスペックが見劣りするのはセールス的にかなり不利でしょう。

もちろんNikon 1がコンデジに勝る点は多々ありますが(AFとか連写とか)、一般層に訴えるにはちょっと弱いです。センサーサイズとボディサイズとレンズの明るさという、もっとも目立つポイントで優位に立てていないのはかなりきつい。これ、婚活市場で言ったら「職業・ルックス・年収」くらいデカい要素ですからね。サイズやレンズの明るさに関しては、そりゃ専用設計できるコンデジが有利に決まっているのですが、そんなことはユーザーにはどうでもいいことです。

ニコンは1インチに関してはミラーレスで推し進めてきたという事情もあり、これまで1インチセンサーコンデジについては静観してきたわけですが、ライバルのキヤノンがフルラインナップを整えてきたことで、いよいよ乗り出さないわけにはいかなくなってきたのでしょう。

1インチセンサーコンデジ市場に参入するなら、当然ソニーやキヤノンと戦える機種を投入しないといけません。しかし、それは自社のミラーレス「Nikon 1」とカニバってしまう危険性があります。

じゃあどうするか。

少センサーのミラーレスがコンデジに淘汰されず生き残る道については、過去にこんな記事を書きました。

cafewriter.hatenablog.com

1インチよりさらに小さいセンサーのミラーレス「ペンタックスQ」が今後生き残るためには、超広角などコンデジでは難しい写真が、レンズ交換によって撮れることをもっとアピールすべきではという内容です。

実際、ズームで超広角となるとかなりサイズが大きくなりズームレンジも短くなるため、汎用性を重視するコンデジでは採用が難しい面がありました。レンズ交換できる最大のメリットはそこだろうと思ったのです。

ところが今回、ニコンはその超広角ズームレンズを1インチセンサーコンデジの一機種に搭載すると見られています。スペックは35mm換算18-50mm F1.8-2.8ということで、これはまたしてもNikon 1の超広角レンズを上回るものです。

ソニーやキヤノンが手をつけていないズームレンジで攻めるのは後発として当然の姿勢だと思いますが、こんなの出してしまったらNikon 1がますます売りにくくなりませんか……。

Nikon 1はまだレンズがそろっているとは言い難いですし、ここしばらく新レンズも出てきていません。マウントアダプターで一眼レフ用のレンズが使えるとはいえ、それはあくまでもおまけです。ニコン自身も将来を測りかねているのかもしれません。

センサーサイズだけでは計れない魅力をどうアピールしていけるのか、ここ数年がNikon 1の正念場になりそうです。

ゲームだからこそ、むしろストーリーを楽しみたい

RPGにストーリーは必要ないのでは? という記事を読みました。

dabunmaker.hatenablog.com


日本のRPGがストーリーを重視しているというのは昔から言われていることですね。

じゃあそんなにストーリーを重視するなら映画でも見た方がよくない? という意見を耳にしたこともあります。

でも違うんですよ。映画とRPGはぜんぜん別物なんです。

どんなにストーリー重視のRPGでも、コントローラーを握っているのはやっぱりプレーヤーだし、主人公を動かしているのもプレーヤーなんです。ボタンを押すことで主人公が動くし、物語が進む。自分の意思が介在する。それが重要なんです。

たとえば某超有名なRPGがありまして(ネタバレしないようにタイトルは伏せますが)、主人公が長い物語の後半で自分の正体を知るシーンがあるんですね。田舎から都会に出て憧れの戦士になろうとしたものの、挫折して一兵卒になってしまい、その記憶を封印して他人の人生を自分に置き換えてしまう――というのが真実だったわけです(これだけ書くと頭いっちゃってるヤツですが、もちろん記憶の混濁には他の理由があります)。

この真実にたどりついたとき、主人公はもちろんですが、当時プレーヤーである自分もショックを受けたんですよ。というのも、このゲームでは前半に主人公が過去の自分語りをする場面があり、実際に"過去の主人公"(ニセの記憶)をプレーヤーが操作しているんです。つまり、主人公の記憶はプレーヤーの記憶でもあったからショックが大きかったのです。これは自分でボタンを動かして操作していたからこその体験でした。

PS2以降のFFなんかはこの方向性がひどくなって、「ムービー → ちょっと操作 → ムービー」みたいな展開が当たり前で、もうゲームじゃないじゃんと批判されましたが、プレーヤーの意思が反映できるという意味では僕はゲームと呼んでいいと思っています。ゲームとして面白いかどうかはまた別の話です。アクションゲームでアクションがつまらなかったらクソゲーであるように、ストーリー重視のRPGでストーリーがつまらなかったらクソゲーですよそれは。

初期のムービーゲーの根底には確かに映画へのコンプレックスがあったのかもしれません。でもゲームは映画にはなれなかったし、だからこそ「映画みたいなゲーム」というジャンルになり得たんだろうと思うのです。

【レビュー】ニコン「AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR」各焦点距離の描写をテストしてみた

今回レビューするのはニコンの高倍率ズームレンズ「AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR」です。

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2010年発売でフルサイズ対応。スペックのわりに800gと軽量ながら、一本で広角から望遠までカバーできる究極の便利ズームで、僕が仕事で一番お世話になっているレンズでもあります。

実際、取材の現場ではこのレンズを使っているカメラマンもかなり多いです。ライバルであるキヤノンにも同スペックの高倍率ズームがあるものの、古くて高価な上にサイズも倍くらいあるということで、あまり見かけません。

純正で使い勝手のいい高倍率ズームが用意されているところがニコンのアドバンテージといえます。

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望遠側でニョキニョキ伸びるのはご愛嬌。

さて、そんな「AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR」ですが、肝心の写りはどうなのか。今回、遠景を撮影してみました。

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富士フイルムの「XQ2」がそろそろ底値に - ひょっとして最後の「高画質でコンパクトで安価」なコンデジになる?

FUJIFILM プレミアムコンパクトデジタルカメラ XQ2 シルバー XQ2S

価格をチェックしているコンデジの一つ、富士フイルムの「XQ2」がそろそろ底値になっているようです。

現在、価格コムで25,000円ちょっと、Amazonで27,000円ちょっとといったところ。

なぜ底値だと判断したかというと、前モデルであるXQ1も25,000円くらいが底値だったからです。おそらくXQ2もここから大幅に値を下げることはないでしょう。すでに生産も終了しているので、しばらくすると値上がり始める可能性もあります(安い店からなくなっていくので)。

……と、価格の話ばかりでXQ2がどんなカメラなのか説明を忘れていました。ざっくり書くとこんな感じ。

  • イメージセンサー:2/3型X-Trans CMOS II
  • レンズ:25mm~100mm(F1.8~F4.9)
  • 画素数:1200万
  • サイズ:100x58.5x33.3 mm(幅x高さx奥行き)
  • 総重量:206g
  • 最短撮影距離:50cm(標準)3cm(マクロ)

最近、この手の高級コンパクトは1型センサーに移行しています。2/3型センサーは確かに画質では1型よりも不利ですが、コスパとサイズを考えるとXQ2もかなり良い選択肢になります。

何しろ1型センサーを搭載した機種でもっとも安いのは3年前の「RX100」。それでも35,000円はしますし、XQ2よりも重みがあります。

逆に1型センサーを搭載しながらも軽いのはキヤノンの「G9 X」で、総重量209gとほぼ同等。ただし、こちらは価格が最安値でも44,000円はします。いつか4万円は切るかもしれませんが、さすがに3万円は切らないでしょう。

そうなると、1型には及ばないとはいえ、スマホと比べると比較にならないほど高画質で価格も3万円を切り、ポケットに余裕で入るサイズに収まっているXQ2は、かなり魅力的な選択肢となります。

XQ2の画質が1型センサーとどれくらい違うのかというと、僕の体感ですが、

1型センサー機>>>XQ2>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>スマホ

これくらい違います。1型センサーとの差よりも、スマホとの差の方がはるかに大きいのです。スマホは綺麗に撮れるようでちょっとでも悪環境になると使い物になりませんが、XQ2はかなり粘ります。たとえば暗い飲み屋や夜のイベント、明暗が激しく変化するライブなどのステージを綺麗に撮るのはスマホでは絶対に無理ですが、XQ2ならそれなりに撮れてしまいます。もちろん、さらに暗所に強いのは1型センサー機ですが、スマホと比べると微々たる差です。

何よりこの価格で、定評のある「フジの色」が手に入るのは魅力的。個人的には安いコンデジにも一定のニーズは残り続けると思っているので、XQ2の後継機もぜひ出してほしいなぁと思います。皆が皆、スマホ持ってるわけじゃないですし。やっぱり「安くてコンパクトで高画質」なカメラは必要ですよ。最近、どのメーカーからもぜんぜん出ていなくて、そろそろ絶滅かなと心配していますが……。

FUJIFILM プレミアムコンパクトデジタルカメラ XQ2 シルバー XQ2S

FUJIFILM プレミアムコンパクトデジタルカメラ XQ2 シルバー XQ2S

僕がOM-D E-M1のISO感度上限を4000に設定する理由

普段、オリンパスのOM-D E-M1を取材などで使っています。最近のアップデートで静音シャッターが追加され、さらに隙のないカメラになりました。はっきり言ってスポーツなど動体の取材以外はこれで十分に間に合います。

さて、そんなE-M1ですが、ストロボを使うとき以外はISO感度をオートにして使っています。同じような人も多いと思いますが、その際のISO感度の上限はいくつに設定しているでしょうか。

僕は4000に設定していますが、その理由はシンプル。キヤノンの5D markIIIのISO 6400と同等の画質をE-M1で得られるのがだいたいISO 4000だからです。

実は5D markIIIのISO 6400は、知人のカメラマンがいろいろ検証した結果、「紙でも十分に使える感度」と判断した数字。それを聞いてから、僕の中で5D markIIIのISO 6400は一つの基準となっています。

では、E-M1のISO 4000が本当に5D markIIIのISO 6400と同等なのかを調べる方法を紹介します。

使うのはセンサーやレンズの測定でおなじみ、海外のサイト「DxOMark」。

5D markIIIとOM-D E-M1を選択して比較してみます。

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まずダイナミックレンジ。暗いところから明るいところまで、どれくらいの明るさがつぶれずに記録できるのかを表した数値です。800万画素まで縮小すると5D markIIIの方が画素数の分だけ若干有利になりますが、それでも5D markIIIのISO 6400はE-M1だとだいたいISO 4000くらいと同じになることがわかります。

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等倍で比較するとさらに差は縮まります。ISO 5000くらいまでいけそうです。

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色深度(等倍)です。各ISO感度でどれだけ多くの色が判別できるかを数値化したものです。やはり5D markIIIのISO 6400とE-M1のISO4000はだいたい同等です。厳密にいうと4000を少し下回る感じですが、細かいことは気にしない。

で、ここまでだとかなりE-M1が善戦している印象ですが、高感度ノイズだけは別です。ここばかりは、フルサイズである5D markIIIの強さが出ます。

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これを見ると、5D markIIIのISO 6400と同等の高感度ノイズになるのは、E-M1だとISO 2500あたりですね。さすがにノイズだけはセンサーサイズなりの差があるようです。

しかし、何度もテストしてみましたが、E-M1のノイズはISO 4000程度までなら嫌な出方ではなく、カラーノイズも目立たないので十分使えると判断しました。ノイズ以外は基準をクリアしていますし。

許容できるISO感度は人によってかなり違う部分ですが、何か絶対的な基準を一つ決めておくと楽ですよというお話でした。