コメモ。

日記。メモ。備忘録。

旅に適したカメラは一眼レフか、ミラーレスか、それともコンデジか。

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普段はスマホしか使わないという人でも、旅行にはちゃんとした(という言い方も語弊がありそうですが)カメラを持っていくことが多いと思います。

コンパクトデジカメでもいいのですが、奮発して一眼レフやミラーレスカメラを選びたい、でもどっちが旅に適しているのか? それぞれのメリットとデメリットについて思うことを書いていきます。

 

今回の記事を書こうと思ったのは、こちらのブログを読んだから。

 

【海外】旅人よ!つべこべ言わず一眼レフカメラを持っていけ! | 旅ビート

 

こちらの記事の冒頭に、

次に旅に出る時も必ずデジタル一眼レフカメラを持っていきます!なぜ私がここまでコンデジでもミラーレス一眼でもなく、一眼レフカメラを推すのかをご説明します。 

と書いてあったのですが、特に理由は書かれていませんでした。

個人的には、ミラーレスにもコンデジにも長所はあり、旅でも十分活躍してくれると思っています。実際、昔は一眼レフを海外旅行に持ちだしていましたが、最近ではミラーレスやコンデジで出かけることが増え、一眼レフは完全に仕事用の道具と化しています。

ミラーレスカメラのメリット

では具体的にミラーレスカメラのメリットは何かというと……。

  • 一眼レフよりもはるかに軽く、システム全体で軽量化できる。
  • それでいて画質はここ数年で急上昇しており、すでに一眼レフと同等までになっている。
  • 光学ファインダーに近い高精細な電子ファインダーを搭載しているモデルも増えており、撮影への没入感も一眼レフと遜色ない。
  • かつては交換レンズが少ないことが弱点だったが、現在では旅行に持ち出すレベルの交換レンズはそろっている。

コンデジのメリット

だいたい同じことがコンデジにも言えます。コンデジのメリットは……。

  • ミラーレスよりもさらに軽く(例外あり)、機動力に長ける。
  • それでいて画質はここ数年で急上昇しており、すでに一眼レフやミラーレスを超えるコンデジも数多く登場している。(RX1やdp Quattroなど)
  • むしろレンズ交換しなくていいので、その分、小さくて精度の高いレンズ設計が可能。
  • 電子ファインダーや光学ファインダーを搭載したモデルも当たり前に出ており(以下略

……という感じ。かつて言われていた「一眼レフ>ミラーレス>コンデジ」という画質のヒエラルキーは、現在では完全に崩壊しています。

では、旅において一眼レフのメリットはなくなったのかというと、そんなことはないと思います。

一眼レフのメリット

まず、バッテリーのもちの良さ。これは、ミラーレスやコンデジでは未だ超えられない一眼レフならではの圧倒的なメリットです。たとえばコンデジだと、撮れる枚数は最高でもメーカースペック上で500枚がせいぜいですが(平均だと300枚くらい。ミラーレスも400枚程度)、一眼レフだと余裕で1,000枚とか撮れます。しかも、ミラーレスやコンデジと違って液晶画面を撮影に使用しないため、電源を入れっぱなしにしておいてもほとんどバッテリーを食いません。これは、旅先での速写性の点でかなり有利です。

対してミラーレスやコンデジは電源をつけっぱなしにすると、もりもりバッテリーが減っていくため、電源をこまめにオフにしないと一日もたなかったりしますから。

通常の旅ではミラーレスやコンデジで十分でしょうけど、旅ビートさんのような過酷な旅では、充電できる施設もなかなか見つからなさそうですし、ひとつのバッテリーで長時間撮れる一眼レフが有利でしょう。

また、

旅をしていると一眼レフカメラを持っている旅人によく出会う。一眼レフカメラを持っていると、お互いの写真を見せ合ったり撮影方法など語ることができる。操作方法など知識がなければ教えてもらえる。

そして一緒に写真を撮りに行ったり、交流が深まるのだ。

これは一眼レフならでは(正確に言うと、キヤノンとニコンの一眼レフ)の特権でしょうね。なぜなら未だに世界でもっとも売れているのはキヤノンとニコンの一眼レフであり、当然同じカメラを持っている旅人と遭遇する確率が高いからです。ミラーレスやコンデジで同じ機種のユーザーに遭遇することは稀でしょう。

さらに、キヤノンやニコンの一眼レフは、操作系が昔からあまり変更されていないことも大きいです。他の人のカメラが少々世代の違うものでも、すぐに操作することができます。まぁ僕のコミュ力では旅行者と仲良くなること自体めったにないのですが……。

それから、ボディの堅牢性も一眼レフに軍配が上がります。ミラーレスやコンデジでも一部のモデルはかなり頑丈に作られていますが、とはいえ、全体的には一眼レフの方が信頼性は高いです。

ということで、結論としては、

「旅の内容によって適したカメラは変わる」

という、ある意味当たり前の答えとなります。

一般的な旅では、たとえ作品制作を重視するにしても、ミラーレスカメラやコンデジのコンパクトさが有利になる場面が多いでしょう。画質・表現力が欲しいなら、α7シリーズやRX1、GR、X100Tなどを使えば一眼レフと同等以上です。

逆に、堅牢性を重視する必要があり、バッテリーの充電もままならないような過酷な旅では、一眼レフの信頼性が強い味方になると思います。