1枚のjpgからHDR写真を作成できるソフト「Topaz Adjust」の使い方
黒つぶれや白飛びをなくして非現実的な雰囲気を演出できることで人気の「HDR(ハイダイナミックレンジ合成)」ですが、通常HDR画像を作成するためには露出の異なる複数の写真を用意し、「Photomatix Pro」などのソフトで合成する必要があります。
しかし、オートブラケット機能やRAWでの撮影はよくわからん! という方もいると思いますので、1枚のjpgからでもHDR画像を作成できるソフトをご紹介します。
「Topaz Adjust」という海外のソフトで、これを使うとクリック一つで↑のような写真が作れます。価格は49.99ドル。機能から考えるとかなり安価だと思います。
ただし、このソフト、残念ながら単体では使えません。どういうことかというと、PhotoshopやPhotoshop Elements、Apertureといった別の画像編集ソフトと組み合わせて使う必要があるのです。
インストール手順
まずは公式サイトに飛び、真ん中左寄りにある「download free trial」をクリックします。
メールアドレスを入力し、「DOWNLOAD NOW」をクリック。これでソフトがダウンロードされますので、後はそのままインストール。インストール時の設定をいじる必要は特にありません。
メールアドレスには体験版用のコードが届きます。これは後で使います。
Topaz Adjustの使い方
インストールが完了したら、PhotoshopやApertureなど対応した画像編集ソフトを起動します。ここではPhotoshop CCを使用します。
起動したらHDR加工したい写真を読み込んで開き、上部メニューより「フィルター」→「Topaz Labs」→「Tpaz Adjust」を選択します。
すると、Tpaz Adjustの画面が別に開きます。
あとは左の「エフェクト」から好きな効果をかけていけばOK。
エフェクトをかけたら右下の「適用」をクリック。初回のみ、ここでコードを要求されますので、先ほどのメールに記載されていたコードを入力します。最後に「OK」を押せば、Photoshop CCに戻ります。あとはそちらから保存すれば完了です。
オススメのエフェクト
ところで、Topaz Adjustはエフェクトがめちゃくちゃ多くて、初めてだとどれを選んでいいのか戸惑ってしまうと思います。
とりあえずHDRっぽくしたいなら、「Adjust4プリセットリスト」を選び、「スパイス」「クリスプ」あたりがオススメ。
これが元画像で、
「スパイス」
「クリスプ」です。
どちらもディテールが強調されて、かなり印象が変わります。
やりすぎはちょっとな~という場合は、「マイルドディテール」あたりがオススメです。
自然な感じでディテールを強調し、パキッとした写真にしてくれます。
他にも使いやすそうなプリセットを紹介しておくので、参考にしてください。
「カラー露光」
「ビビッドコレクション」→「ボールド」
「ドラマチック」は「クリスプ」をもうちょっと強調した感じ。
「HDRコレクション」→「ドラマチックブライトネス」
「クリスプ」と近いけど、ディテール抑え気味でコントラスト高め、かな?
使いやすそうなのはだいたいこんな感じで、あとはHDRというよりも、オシャレに加工してくれるエフェクトです。
「フィルムコレクション」はiPhoneアプリでもよくある「クロスプロセス」とか「ロモ」とか(↑はクロスプロセス2)。
「スタイルコレクション」は、うまくハマれば効果が高そうなエフェクトがそろっていますが、なかなか使いどころが難しい……。↑は「彩度を落としたグランジ」。
とまぁ、こんな感じでいろいろ遊べますので、HDR画像を手っ取り早く作ってみたい方は試してみては。
Tpaz Adjustの作例