ニコンが発表した新大三元標準ズームレンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」について旧型ユーザーとして思うこと
ニコンから新レンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」が発表になりました。8月27日発売。価格は287,500(税別)だそうです。
24-70mm F2.8は2007年に発売されたレンズがラインナップされていますが、今回8年ぶりにリニューアルされた形です。
ニコンのレンズの中では最高のグレードを誇る標準ズームレンズで、俗に「大三元」と呼ばれるプロレンズの一角。
少し前から噂はあったのですが、本当に出てきましたね。
……で、旧モデルを使っている僕としては、新型になってどこが進化したのかが気になるところ。
新旧モデルを比較してみましょう。
旧型 | 新型 | |
価格 | 18~20万円(実売) | 28万7000円(税別) |
重量 | 900g | 1070g |
フィルター径 | 77mm | 82mm |
手ぶれ補正 | なし | 4段分 |
レンズ構成 | 11群15枚 | 16群20枚 |
最大撮影倍率 | 0.26 | 0.28 |
最大径×全長 | 約83×133mm | 約88×154.4mm |
ナノクリスタルコート | あり | あり |
見た目は旧モデルとそっくりですが、こうしてみるとけっこう違いますね。
最大の特徴はなんといっても4段分の手ぶれ補正を搭載したこと。
個人的にも手ぶれ補正は欲しくて、そのためだけに24-120mmや24-85mmを買おうか迷っていたくらいなので、これで隙がなくなった感じです。
また、スペックだけではわかりませんが、AFの速度と精度が向上し、電磁絞りを採用したことで高速連写時にも安定制御が可能になったとのこと。ニコンのレンズとしては初めてED非球面レンズを採用し、球面収差や歪曲、コマフレアを補正して描写もアップしているとのことです。
旧型は使っていて歪曲を感じる場面がわりとあったので、これはちょっと気になるところ。
ただ、描写に関しては旧型でも不満はなかったし、これ以上は単焦点でいいんじゃないかなぁと思わないでもありません。
何より気になるのは、旧型よりもフィルター径が大きくなり、全長と重量が増してしまったこと。
特に重量は旧型の900gでも重いと感じていたので、1070gはちょっと厳しいかな……。
旧型も併売するそうなので、ニコンとしては完全に置き換えるというよりは、気楽にいくなら旧型を、より描写にこだわりたいなら新型を買ってね、といったところでしょうか。旧型が気楽かどうかはさておき。
とりあえず、旧型ユーザーとしては、新型が完全上位互換じゃなくてホッとする気持ちもあります。これでサイズも重量もコンパクトになっていたら、衝動的に買い替えてしまったかもね……。