花火の写真に写ってしまった煙を消すのにLightroomの「かすみの除去」が使えました
今年も江戸川花火大会で写真を撮ってきました。
地元の方に招待していただいたおかげで絶好の撮影場所を確保できたのですが、若干残念だったのは風が手前に吹いていたこと。
というのも、花火撮影においては何よりも煙が天敵。風が奥に向かって吹いていると、煙が流れて消えてくれるのですが、これが手前に向かって吹いていると、自分と花火の間に煙がたゆたって、綺麗に見えなかったりします。
で、今回は風が思い切り手前に向かって吹いていまして、さてどうしたものかと思いつつ、とりあえず撮影。
……後からチェックしてみると、案の定、煙が花火を覆っていて、白っぽくなってしまっていました。
これ、少しでも何とかならんかなーと思って、Lightroomでいじっていたところ、新機能で追加された「かすみの除去」がいい感じに使えました。
最初から煙なしで撮れるのが理想なのですが、多少の煙ならこれで何とかなるかも。
撮って出しだとこんな感じです。もやもやしているのがわかります。
黒レベルとか白レベルをうまいこといじるとマシになるのですが、一枚一枚調整するのが面倒。
そこで「かすみの除去」を使うのですが、その前に他のパラメータを好みに調整。
こんな感じで彩度と明瞭度を上げて、黒レベルをマイナスに振り、夜空を引き締めます。ここは好き好き。
ホワイトバランスは撮影時に蛍光灯にセットしてあったので、そのままでOK。
こんな感じになります。
で、ここで「かすみの除去」をいじります。
スライダーを思い切り右まで寄せて100に。すると……。
もやもやがいい感じに消えてくれました。
一部残っちゃってますが、これはもうしょうがない。
Photoshopの達人ならレタッチで消せるのかもしれませんが。
ということで、こうなります。
どうでしょう。最初の状態から考えるとそこそこ見られるようになった気がします。
「かすみの除去」の本来の使い方じゃないかもしれませんが、花火の煙の除去にもけっこう使えるなと思いました。何より簡単ですし。
ただし、写真によってはパキッとしすぎて違和感が出るので一長一短かな。花火の余韻(っていえばいいのだろうか)が一緒に消えてしまいますし。でももやもやするよりはマシかなぁと。
そんなわけで、以下は撮ってきた写真です。ぜんぶ「かすみの除去」を使ってみました。
花火は毎年1回しか撮っていないのですが、それだとさっぱり上達しないので、遠征してもうちょっと撮りたいですね。