Amazon最大のセール「プライムデー」で販売されるカメラ関連商品をピックアップ&解説してみた
いよいよ今夜、7月15日の0:00よりAmazon最大のセール「prime day」(プライムデー)がスタートします。
年間3900円を支払う有料のプライム会員のみが対象となりますが、無料期間もあるのでこのために登録するのもありかと思います。
ただし、デフォルト設定のままでは自動更新になるようなので注意。登録後は「Amazonプライム会員情報を管理する」のページから「自動移行しない」を選んでおきましょう。
ちなみに僕はよくお急ぎ便を使うのでプライム会員になっていますが、正直それ以外の特典(Kindle毎月1冊無料とか)は微妙です。
さて、そんなプライムデーの対象商品と出品時間はすでにAmazonのページのアップされていますが、そこから気になるデジカメ関連製品をピックアップし、それぞれに解説を入れてみました。この機にカメラの購入を考えている方は参考にしてみてください。
※画像をクリックするとAmazonに飛びますが、プライムデー以外で買うと通常価格になるのでご注意ください。今回は画像を表示したかっただけです。
注意しないといけないのは、Amazonはたしかに安いのですが、価格.comなどを見るともっと安い店がけっこうあることです。プライムデーでの割引がどれくらいかはわかりませんが、価格.comと最安値とそう変わらない可能性は大いにあります。
13:00
Canon ミラーレス一眼カメラ EOS M2 EF-M18-55 IS STM レンズキット (レッド)
キヤノンの2代目ミラーレス。現在は3代目が最新機種ですが、使い勝手がかなり変わり、より本格的な撮影ができるカメラへと進化したため、シンプルなデザインと操作性が売りの2代目の価値は落ちていません。
コンパクトながらEOS画質をうたっているだけのことはあり、Kissなどの一眼レフと同等以上の画質をたたき出します。キットレンズも非常に優秀で、売りであるタッチパネルの感度も良好。モードダイヤルがないのでカメラ慣れしている方は戸惑うかもしれませんが、タッチ中心のインターフェースは直感的です。
一方で弱点もあります。まずオートフォーカスが他社製品に比べて遅いこと。初代から比べると飛躍的にスピードアップしていますが、最新機種に比べるとやはり見劣りしますし、動き回る子どもをすばやく撮るのは難しいかもしれません。何度か試しましたが、静物を撮るなら不満なし、ちょっとでも動くものは厳しい、という印象でした。
それから、EOS M用のレンズがまだかなり少ないことも弱点です。一応一眼レフ用のレンズをマウントアダプターを介してつけることもできますが、EOS Mのコンパクトさが失われますし、わざわざそのために一眼レフ用のレンズを買うのは本末転倒です。だったら普通にkissを買ったほうがいいです。
そして、これはセールなので仕方ありませんが、色がレッドだけっぽいのも残念。個人的にはベイブルーが大好きなので、そっちだったらなぁと思います。
ともあれ、プライムデーでなくても価格が底値なので、ここからさらに落ちるようならかなりお得ではあると思います。
オススメできるのは……→軽量コンパクトかつ一眼レフと同等の画質を求める人。一眼ビギナー。今後あまりレンズを買い足すことを考えていない人。
14:00
SIGMA 広角レンズ Art 24mm F1.4 DG HSM
レンズメーカーの雄、シグマが誇るArtライン。その3本目となる24mm F1.4。
シグマのArtラインは解像度がおそろしく高く、まさに新世代のレンズと呼ぶにふさわしい性能を誇ります。その3本目として満を持して登場した24mm F1.4は、同スペックの純正に比べて価格がかなり安く、ここからさらに落ちるならとてもお買い得でしょう。鏡筒の造りも抜群で、デザインも洗練されています。かつての安かろう悪かろうなイメージは完全に払拭されています。
AFや防塵防滴、サポートといった純正ならではの安心感はありますが、それを加味しても10万円以上の違いは大きいです。
オススメできるのは……→風景や星空を撮る人。24mmの画角が好きな人。
SIGMA 単焦点標準レンズ Art 50mm F1.4 DG HSM
同じくシグマの50mm F1.4もプライムデーの対象になっています。純正はもちろん、同スペックで40万円オーバーのツァイスレンズと比較してもまったく遜色ない性能を誇りながら、10万円を切る価格で手に入るのはバーゲンとして言いようがありません。
プライムデーでいったいいくらになるのか楽しみすぎます。
オススメできるのは……→50mmの画角が好きな人。最高の解像度を求める人。
15:00
Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G6 レンズキット 高倍率ズームレンズ
パナソニックのミラーレス一眼、G6。おそらく、G7が先日発売になったことによる在庫処分を兼ねているのだと思われますが、G6自体、価格を超えた性能を持つカメラです。見た目は一眼レフのような姿をしていますが、ずっとコンパクトで軽量です。カメラメーカーの中ではいまいち目立たないパナソニック、しかもLUMIXシリーズの中でも中間の立ち位置であるGシリーズなのでパッとしませんが、実は高い操作性と高性能なAFを搭載した名機です。
ポイントは、14-140mm F3.5-5.6という高倍率ズームレンズ。プライムデーの対象になるのがこのキットレンズなのかどうかはわかりませんが(公式サイトからリンクされているのは高倍率ズームレンズキットなのですが、始まるまでは何とも言えません)、もしこのレンズがキットになっていて、さらにここから価格が落ちるのだとしたら、めちゃくちゃお買い得です。自分も出た直後にこのズームレンズキットを購入したのですが、14-140mmは取材のメインレンズとしてずっと活躍し続けてくれています。
ちなみに4K動画は撮れませんので、そちらがほしい場合は素直に最新機種のG7を買いましょう。G7はプライムデーの対象にはなっていませんが。
オススメできるのは……→比較的動画も撮る人。一眼ビギナーで、レンズ交換なしに1本で色々撮りたい人。
17:00
Panasonic マイクロフォーサーズ用 35-100mm F2.8 望遠ズーム
マイクロフォーサーズシステムを使っているなら、ぜひオススメしたい1本。これだけ小型軽量なのに通しF2.8を実現したすごいレンズです。ソニーと並んで小型化がうまいパナソニックならでは。
レンズは同じスペックなら大きいほうが高性能になりがちですが、このレンズはサイズを考えると破格の性能。開放から解像度が高く、フォーカスも高速かつ正確です。強いて言えば開放の周辺部のボケがレモンになるのだけが欠点でしょうか。35mm換算70-200 F2.8のレンズは各社が力を入れて開発するメーカーの顔ですが、その中で日々持ち出す気になれるのはこのレンズだけです。
自分も仕事で使っているので、その性能は保証します。
オススメできるのは……→すでにマイクロフォーサーズシステムを使っていて、F2.8の明るさとズームの利便性の両方が欲しい人。コンパクトな大三元が欲しい人。
18:00
Nikon デジタル一眼レフカメラ D5200 ダブルズームキット
ニコンのエントリー一眼レフ。最新機種から数えると2世代前のモデルですが、今もその性能は一線級です。最新機種から劣る部分といえば重量がやや重いことと、高感度がやや弱いこと、それからバッテリー性能が若干低いことくらいでしょうか。逆にいえばそれくらいです。バリアングルモニターがついているニコン機はこのシリーズだけ。
レンズは標準ズームと望遠ズームがついてくるので、ビギナーが最初に買うキットとしては最適。このセットを買って慣れれば単焦点レンズか広角ズームレンズあたりを追加するといいでしょう。
もともと価格も十分にこなれており、プライムデーでさらに下がることを考えると、おそらく今回のセールではもっとも売れ筋の商品になるのでは。
オススメできるのは……→一眼レフビギナー。初めて一眼レフを買う人。レンズ交換してみたい人。ファミリー。
19:00
21:00
Panasonic マイクロフォーサーズ用 12-35mm F2.8 標準ズーム
パナソニックの35-100mm F2.8と共に大三元の一角を担う標準ズーム。開放からシャープな描写で、AFも爆速。自分も14-140mmと並んで仕事でもっとも多用しているレンズです。オリンパスにも同スペックのレンズがありますが、そちらと比べてもコンパクトで手ぶれ補正つき。描写もほぼ同等で非常に優秀です。
35-100mm F2.8もいいのですが、より日常使いに便利なのはこっちでしょう。特に欠点はありませんが、マイクロフォーサーズレンズとしてはやや大きめではあるので、GMなどのコンパクトなボディにつけるとちょっとレンズが目立つかもしれない、くらいですね。
オススメできるのは……→すでにマイクロフォーサーズシステムを使っていて、F2.8の明るさとズームの利便性の両方が欲しい人。コンパクトな大三元が欲しい人。
22:00
Nikon デジタル一眼レフカメラ D7100 レンズキット
ニコンのミドルクラスの一眼レフ。D7200が最新モデルですが、一世代前のD7100も十分な性能。1/8000のシャッター、十分な剛性、大きくて見やすいファインダーと、使い勝手のいい機種です。メディアでもよく使われています。連写のバッファが少なく、RAWで連写しているとすぐシャッターが切れなくなってしまいますが、逆にいえば弱点はそれくらい。最新モデルとは価格はかなり違うので、こちらが買い時。
さらに、Amazonからのリンクを見ると18-200mmの高倍率ズームがついてくるようで、これがどのくらい価格が落ちるのか注目。単品で買うと8万円くらいするレンズです。
オススメできるのは……→予算が豊富にあり、本格的にカメラを初めてみたい人。1本で何でも撮りたい人。取材用のカメラをレンズごと探している人。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D5300 18-140VR レンズキット
上記で紹介したニコンのエントリーシリーズで、一世代前の機種となるD5300に、便利な18-140mmの高倍率ズームレンズをキットにしたセット。言うまでもなく性能は一線級で、欠点は上位機種と比べてファインダーが小さいことや、ダイヤルがひとつしかないことくらい。オートで撮りたい人は上位機種を買っても仕方ないので、こちらのシリーズがオススメです。
なかでも18-140mmというキットレンズは、新しいレンズなので性能も良く、なおかつ必要な画角を網羅した超便利なレンズ。これ一つで日常スナップから運動会まで幅広く対応可能です。
レンズ交換なしに色々撮りたいという人にオススメのセットです。
オススメできるのは……→一眼レフビギナー。初めて一眼レフを買う人。レンズ交換なしに色々撮りたい人。ファミリー。
22:30
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7i トリプルズームキット
キヤノンを代表するエントリー機「Kiss」シリーズで、一世代前となるX7i。その分、すでに価格も落ち着いており、今から購入するなら出たばかりの最新モデルよりもこちらの方がお買い得です。
さすがは長くビギナー向けカメラの頂点に君臨するだけあって、その使い勝手の良さはピカイチ。特に今回はトリプルズームキットっぽいので、広角ズームが付属することが大きなポイント。
標準、望遠、広角と3本そろえば、あらゆる状況に対応できるはず。いわゆる一眼っぽい背景ボケ写真を撮るには単焦点が必要なので、3本もズームレンズが必要かは微妙なところですが、広角ズームレンズはこれはこれでレンズ交換式ならではの醍醐味。必要ないレンズは売るという選択肢もあるので、3本まとめて今の価格ならお買い得だと思います。
オススメできるのは……→一眼レフビギナー。初めて一眼レフを買う人。ファミリー。