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コメモ。

日記。メモ。備忘録。

【レビュー】ニコンの新一眼レフカメラ「D5500」は取材カメラの決定版か?

デジカメ レビュー

Nikon デジタル一眼レフカメラ D5500 ボディー ブラック 2416万画素 3.2型液晶 タッチパネル D5500BK
ニコンからエントリーモデルの一眼レフカメラ、D5500が発売となりました。前モデルから約1年3ヶ月ぶりのモデルチェンジとなります。

少しさわる機会があったので、簡単に印象などを書いていきたいと思います。例によって「取材の仕事で使えるか」という視点からのレビューとなります。



D5500のスペックは次の通り。前モデルのD5300と比較してみましょう。

機種名 D5300 D5500
発売日 2013年11月14日 2015年2月5日
フォーマット DX DX
画像処理エンジン EXPEED 4 EXPEED 4
ISO感度 100〜12800(拡張25600) 100〜25600
シャッター速度 30〜1/4000 30〜1/4000
ファインダー視野率・倍率 95%、約0.82倍 95%、約0.82倍
画素数 2,416万画素 2,416万画素
撮影枚数 600枚 820枚
動画 1920×1080 60p 1920×1080 60p
Wi-Fi・GPS Wi-Fi・GPS Wi-Fiのみ
タッチパネル なし あり
サイズ 125×98×76 mm 124×97×70 mm
重さ(諸々込み) 530g 470g
ボディのみ実売価格 51,000円前後 80,000円前後

太字にしたのが、優れている方です。

こうしてみると、やはり新しいだけあってD5500の方が全体的に優れています。ただし、画質面に関しては、ほとんど違いがありません。D5500の方が最近のニコン機らしく、黄色かぶりしにくいすっきりとした色味が出る感じもしますが、ブラインドで区別するのは難しいです。

ただし、ISO感度を上げたときのノイズに関してはD5500の方がわずかに良い感じ。個人的にはISO3200までは常用。取材ならISO6400まではあり。それより上は本当に緊急用かウェブ用で縮小するなら……という感じでしょうか。

とにかく、画質については値段ほどの差はないと言えます。画質だけ気にするなら、安くなったD5300をゲットするのもありでしょう。

じゃあD5500の真価はどこに発揮されるのかというと、ボディの軽さと持ちやすさ、それからバッテリーのもちです。

これらは機動力を重視する取材ではかなり重視すべき項目で、この点だけでもD5500はかなり優れた取材用カメラに仕上がっていると思いました。

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via ニコン

まず、D750から継承されたボディ形状により、持ちやすさが格段に上がっています。D750のときも驚きましたが、D5500はボディ自体の軽さもあって、握りやすさがさらに向上している印象。グッと握り込めるので、がっちりとホールドすることが可能です。ぶっちゃけ、ホールド感に関してはずっとキヤノンに後れを取っていると感じていたのですが、D750とD5500で盛り返しましたね。好みもあるでしょうけど、少なくとも僕の手にはD5500はめちゃくちゃしっくりきます。

それから、ボディの軽さにも驚かされます。ただでさえ軽かった前モデルから、さらに60gの軽量化に成功。530gからの60gということは、1割以上ですからね。仮にダイエットで体重を1割減らすと考えてみてください。めちゃくちゃすごいことですよ、これは。

その軽さたるや、持った瞬間、あまりの軽さに焦るほどでした。これだけ軽いと、もはやミラーレスの領域に入っていますね。正直、ミラーレスを完全に食っていると思います。

もちろん、レンズの重さもあるので一概には言えないのですが、バッテリーのもちが改善して一般的なミラーレス機の2倍以上になった今、交換バッテリーをなるべく用意したくない取材仕事では、積極的にミラーレスを選ぶ理由はなくなったとさえ思います。

ファインダーだけはフルサイズ機に比べると残念ですが、ここは軽さとのトレードオフ。仕方ないでしょう。撮っていて気持ちよくはないですが、実用上は十分です。

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via ニコン

D5500のもう一つのポイントは、バリアングル液晶がタッチパネル化されたこと。これに関しては、設定変更などに使う分には便利だけど、タッチフォーカスとタッチシャッターはまだまだ使い物にならないレベルといった感じ。残念ですが、ミラーレス、特にマイクロフォーサーズの爆速タッチシャッターを経験していると、D5500のそれはかなり厳しいです。ライブビューはバッテリーも食うし、やはりD5500はファインダーで撮るカメラでしょう。

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via ニコン

ただし、取材では極端なアングルから撮影しなければならないこともありますので、そういったときのために搭載されているにこしたことはないと思います。

もっとも、タッチの感度は思ったよりもはるかに良いので、設定を変更する際には結構使える印象でした。D5500はダイヤルが少ないこともあって、とっさの設定変更が難しいですから、タッチ操作でサクサク変えられるのは便利です。

総合的にみると、D5500は画質よりも機能性と機動力を求められる取材仕事にはぴったりのカメラといえます。現時点ではほぼ決定版と言っても過言ではないでしょう。記者やライターからこれからカメラを買う相談を受けたら、僕は間違いなくD5500の18-140mmレンズキットを推しますね。10万ちょっとでゴールに辿り着けるのだから、安い買い物ですよ。あとは外付けのストロボとレンズプロテクターと念のための予備バッテリーだけ買っておけば、どんな仕事にも万能に対応できます。あ、ファミリーの場合は18-55mmのレンズキットか、ダブルズームレンズキットでもいいと思います。18-140mmは若干大きいからね。

あと1年半くらいしたら、また次のモデルが出ると思うのですが、何を改善するのかなぁ。もし、ライブビューのフォーカス速度が一般的なミラーレス並になったら、もう本当に隙のないカメラになってしまう……。