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コメモ。

日記。メモ。備忘録。

富士フイルムの新型ミラーレスカメラ「X-T1」は取材仕事にどれくらい使えるか【レビュー】 #FUJIFILM

デジカメ 雑記

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富士フイルムから2月15日に発売となる新型ミラーレスカメ「X-T1」を、東京ミッドタウン1Fの富士フイルムスクエアで触ってきました。平日なので人はあまりおらず、それなりにじっくりと操作することができました。写真の持ち帰りはできませんでしたが、カメラ自体の撮影はOKとのこと。

僕は取材して記事を書くのにカメラを使いますが、そうした仕事にX-T1がどれくらい使えそうかという観点からレビューしたいと思います。

X-T1の写真はすべてiPhone5で撮影しています。

 

仕事で使う場合のポイント1:とにかく頑丈であること

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富士フイルム80周年記念モデルであることや、ボディ単体でも15万円前後するだけあって、質感などはかなりのもの。マグネシウム合金のボディは握るだけで堅牢性と剛性の高さが伝わってきます。

同社のカメラ「Xシリーズ」としては初めて防塵防滴、さらに耐低温設計ということで、様々な状況に対応しなければならない取材仕事では重宝しそうです。

スペック上での重さはバッテリーとメモリカードを含んだ状態で約440g。現在メインで使っているD800Eは約1000g。は、半分以下!? レンズも含めるとその差はさらに開きそうですし、特にウェブだとメディアのサイトだろうと「画質? なにそれ意味あんの?」状態なので、重いカメラはますます自己満足の世界になっていきそうです……。いや、でも自己満足と言われようが、そこは手を抜かないぞ!

 

仕事で使う場合のポイントその2:しっかり握れるグリップ感があること

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仕事で使うカメラの場合、しっかりとグリップできることが意外と重要です。首にぶら下げてうろうろするだけならいいのですが、時には手に握った状態が長く続くことも考えられるからです。また、床にカメラを置いた状態からガシっと握って持ち上げる場合、グリップがあるとないとでは使い勝手がかなり変わります。

で、X-T1のグリップですが、事前に想定していたよりもしっかりとしたグリップ感があり、好印象でした。決して深いグリップではなく、少しだけ前に突き出た状態なのですが、これが意外に握りやすかったです。クラシックな見た目とグリップ感を両立するのはかなり大変だったと思います。ここはデザイナーに拍手したい部分です。

ただ、これは僕の手が小さめだからかもしれないので、手の大きな方は縦グリップの導入を考えてもいいかも。あと、握りやすいとはいってもそれは見た目よりはという話なので、過度な期待は禁物です。そりゃ一眼レフとかの方が握りやすいですよ。

 

仕事で使う場合のポイントその3:各種操作が素早く直感的に行えること

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富士フイルムXシリーズの最大の特徴が、この軍艦部のダイヤルです。シャッター速度、ISO感度、ドライブモード、測光モードがすべて独立したダイヤルで並んでおり、さらに絞りはレンズ側のリングで調整するようになっています。デジタル時代に逆行するかのようなアナログ操作ですが、触ってみるとこれが意外と便利でした。

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絞り優先やシャッター速度優先などのモード切り替えは、たとえばシャッター速度を「A(オート)」にしておけば絞り優先ですし、シャッター速度を自分で設定して、

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ISO感度ダイヤルを「A(オート)」にしておけば、絞り&シャッター速度固定で自動露出が使えます。

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取材仕事では、絞り優先かマニュアル露出で撮ることがほとんどです。さらに、ISOオートもバシバシ使いますので、X-T1の操作体系で困ることはまずありません。ただし、ちょっと気になったのがISO感度ダイヤルにロックがかかっていることで、真ん中の突起を押しながらでないと回せないこと。これはちょっと慣れるまで微妙かもしれません。

ちなみにシャッター速度は1/4000が最高速度で、これはフラグシップとしてはちょっとだけ残念な部分。できれば1/8000欲しかったよね。でも仕事だと1/4000なんてまず使わないので個人的には問題なし。作品作るわけじゃないので明るすぎるなら絞るし。むしろイベントや記者会見で撮るためには暗所性能の方が100倍重要。

 

仕事で使う場合のポイントじゃないけど気になったところ

まずはファインダー。

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これはカメラが好きな人じゃないとわからないと思うのですが、カメラのファインダーって2種類あるんですよ。レンズを通して現実の風景を見る「光学ファインダー」と、レンズを通して入ってきた風景を液晶画面に映し出している「電子ファインダー」。

どっちも一長一短ですが、カメラマンの多くは光学ファインダーのカメラを使います。それはなぜかというと、電子ファインダーはまだ歴史も浅く、表示される画面の綺麗さなんかもいまいちだったからなんですね。

しかし、電子ファインダーは急速に技術が発達してきていて、最近では光学ファインダーに肉薄するレベルのものも登場しつつあります。こちらは軽いカメラが多いので、記者は電子ファインダーのミラーレスカメラを使うことも多いです。

で、X-T1のファインダーですが、富士フイルムがめっちゃ自信を持っていたのでどれほどのもんかとのぞいてみたのですが……。

 

すげえ!

 

たしかにこれはすごい。これまでの電子ファインダーでは、オリンパスのOM-D E-M1とほぼ同等の見やすさだと思います。個人的には有機ELのファインダーは発色なんかがあまり好きではないのですが、X-T1は余裕で許容レベル。しかもブラックアウトもないし、ちょっとこれは驚きですよ。ファインダーのぞくだけでテンション上がる人多いんじゃないかな。

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ちょっと残念な部分もあって、それがこの十字ボタン。たぶん防塵防滴仕様にしたせいだと思うのですが、なんか妙に押しにくいんですよね。撮った写真をその場で拡大して確認とかよくやるので、ちょっとだけストレスかもしれないですね。

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チルトモニタは不要……と言いつつけっこう使えるのでありがたいです。カメラマンでごった返す現場は場所の取り合いで戦場みたいになることも多く、前列がとれないと後ろから手を高く挙げて撮ることもあるので、チルト機能は実はかなり使えます。

あと仕事で使う場合のポイントとしては、カスタムホワイトバランスの登録数(できれば4つほしい)とか、RAW連写のバッファとか、撮影枚数(公称350枚らしいけど……)とかなんですが、そのへんは確認し忘れたのでまたいつか。

ということで、結論としては……

 

仕事でも十分使える!

 

と思いました。

……が、ここまで書いといて何なんですが、仕事にはまだ導入できないです。それは高倍率ズームレンズがないからです。Xシリーズを使っている記者がぜんぜんいないのもたぶんそれが理由。さらにプロカメラマンになると2.8通しズームが必須。これもまだXシリーズにはありません。

ただ、富士フイルムのロードマップによると、今年中には防塵防滴の高倍率ズームレンズと2.8通しズームレンズが出るらしいので、Xシリーズを導入するならそろそろですよ記者の皆さん!