コメモ。

日記。メモ。備忘録。

ネットの記事の写真は、綺麗に撮れていない方が良いこともある。

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写真って綺麗だと逆効果なこともあるんだな。

 

ネットのとある広告記事を見ていてふとそんなことを思いました。というのも、明らかにプロが撮ったと思われる綺麗な写真って、すごく広告くさく見えてしまうんですよね。プロが撮ったかどうかなんてわかるの? と思われるかもしれませんが、わりとわかります。水平がきちんととれていたり、露出が完璧だったり、構図が妙にうまかったり、なんていうか"隙のない写真"なんですよね、プロの写真って。

で、プロカメラマンが入っているってことは、そこにお金が動いているってことなので、「あ、これは広告なのかな」って思っちゃうわけです。たいていのメディアはお金がないので、広告記事でもなければライターがちゃちゃっと写真も撮っちゃうことが多いですからね。デジカメを誰もが持つ時代になったことで、プロカメラマンを使うということ自体が特別なことになりつつある気はします。

それはそれで、広告だってことを前面に打ち出してもいいなら問題ないんですけど、そうじゃなくて「広告じゃないので(あるいは広告なんだけど、そこをあえて)広告くさくしたくない」場合は、あまり写真を完璧に撮らない方がいいのかもしれません。

たとえばバーグハンバーグバーグなんかがやっているお馬鹿系の企画記事とかがそう。メンバーがテキトーにiPhoneで撮りました! っていう感じが出ている写真の方が、よっぽど体当たり感や行き当たりばったり感が出るんですよね。もちろん、肝心なところが写ってないのは論外ですけど、写ってさえいるなら、少々露出を間違えていたりピントが甘かったりする方が臨場感があったりします。

このあたりの感覚はネットならではかと思いますが、もしかすると今後は、「素人がテキトーに撮ったら、たまたまミラクルな瞬間が撮れてしまいました」みたいな写真を意図的に撮れるカメラマンのニーズが出てくるのかもしれません。