オリンパスのコンデジ「Stylus1」に望遠端、無限遠でピントが合わなくなる初期不良(解決済)
オリンパスのコンパクトデジカメ「Stylus1」(スタイラス1)に望遠端、無限遠でオートフォーカスが利かなくなる初期不良があったので、備忘録的に記しておきます。
そもそもStylus1とは
オリンパスから昨年秋に発売されたコンパクトデジカメ。Stylusはオリンパスのコンデジブランドで、Stylus1はその中でもフラグシップ機、つまり最上級モデルとなります。イメージセンサーこそ1/1.7型と平凡ですが、それゆえにレンズを小型化することに成功しており、35mm換算で28-300mm 通しF2.8というモンスタースペックを誇ります。なんちゃってではありますが、いわゆるサンニッパを手のひらサイズで実現しているのは驚異的です。
もともと一眼は所有しているのですが、機動力を重視した取材用に、コンパクトなデジカメの必要性はかねてから感じており、かなり安くなったこのタイミングで入手することができました。現在は5万円程度で買えるので、かなりお買い得だと思います。
望遠端、無限遠でオートフォーカスが利かない初期不良が発覚
ところが、購入してすぐに初期不良が発覚しました。望遠端(目一杯ズームした状態、テレ端とも)である300mmまでズームした状態で、無限遠、すなわち遠くの景色にピントを合わせようとすると、何度シャッターボタンを半押ししてもピントが合わないのです。
一瞬合わせる動作はするのですが、ぼやけた状態でストップしてしまいます。そのままだとシャッターも切れません。
最初にテスト撮影したときは夜だったので、もしかすると暗所のせいでオートフォーカスが利かなくなっているのかと思いました。
しかし、翌日の昼間に同じテストをしてみたところ、やはり同じ症状が発生。再現率100%だったので、これはもう初期不良だろうと確信して、購入した店に持ち込みました。
ネットでは同じ症状は見つからなかった
今回の初期不良について検索してみましたが、ネットでは同様の症状は見つかりませんでした。
原因は不明ですが、購入店で再現してみせたところ「初期不良ですね」ということで、無事交換対応してもらえることに。
今回はたまたま気づきましたが、望遠端、無限遠という条件のうち一つでも外すと、普通に合焦しますので、もしかすると同様のケースで気づいていないユーザーもいるかもしれません。
Stylus1をお持ちの方は一度、300mmまでズームして遠くの景色にピントが合うか試してみてもいいかも。
それ以外は概ね満足
今回は初期不良に当たってしまいましたが、それ以外は概ね満足のいく性能です。
なんといっても28-300mmというレンジの広さで、全域F2.8という明るさをこのサイズで実現しているところが最高。
28-300mmというのは取材仕事で多用する焦点距離なので必要ですし、F2.8という明るさがISO感度の上がりを防いでくれます。
たとえば僕はOM-D E-M1を使っているのですが、似た焦点距離を持つ14-280mm F3.5-5.6ですと、望遠端で明るさが2段違うことになります。
ということはE-M1の6400がStylus1の1600ということになりますので、これはある意味、Stylus1はマイクロフォーサーズ機並みの高感度であるといっても嘘にはならなそうです(ISO感度を上げずに済むという意味で)。そうすると、Stylus1がコンパクトな分、アドバンテージがあるといってもいいでしょう。
ちなみにISO感度は上限3200で使っています。なるべく1600に抑えたいところですが、おかしなカラーノイズが出ないので、ウェブなら3200でもいけるだろうと判断しました。ISO3200でF2.8というのは、よほど暗いところでなければシャッター速度をかなり稼げる数値です。
もちろんボケなどを重視するには1/1.7センサーは物足りないですが、今回はあくまでも荷物を減らしたい取材で使うデジカメという目的ですので、ボケは必要ありません。
しばらく、このStylus1を使い倒そうと思います。