コメモ。

日記。メモ。備忘録。

OM-D E-M1を取材で使うときの設定はこんな感じです

f:id:cafewriter:20141001210619j:plain

取材仕事では普段、オリンパスのOM-D E-M1を使っています。以前レビューした通り、非常に優秀なカメラでして、画質メインでなければもうこれで十分だなと思えるだけの実力を持っていると思います。

と、そんなE-M1が先日ファームアップデートでバージョン2.0になり、さらに完成度が上がったのですが、このアップデートには「カスタムした設定が初期化される」という罠がありまして、注意書きをよく読まずにアップデートすると悲しいことになってしまいます。

うっかり初期化を喰らってしまった人に向けて……というわけではないのですが、この機にカスタム設定を見直そうと思っている人がいるかもしれないということで、今回は僕が取材で使うときの設定を公開したいと思います。何かの参考になれば幸いです。

 

f:id:cafewriter:20141001211522j:plain

まずは「撮影メニュー1」。

f:id:cafewriter:20141001211554j:plain

「ピクチャーモード」は基本的にNatural。

f:id:cafewriter:20141001211624j:plain

「画質モード」は静止画が「L FINE+RAW」。急ぎの納品ではjpg撮って出しを使います。場合によってはjpgはSサイズで撮ることも(後で縮小することがわかっている場合)。保険でRAW。ムービーはMOV FullHD F(初期設定のまま)。

f:id:cafewriter:20141001211818j:plain

「アスペクト比」は3:2。単純に3:2が好きなのと、他の一眼と併用するため。

f:id:cafewriter:20141001211937j:plain

続いて「撮影メニュー2」へ。ここはほとんど変更なし。

f:id:cafewriter:20141001212054j:plain

「手ぶれ補正」は静止画が「S-IS(1)」。ムービーは初期設定のまま。

f:id:cafewriter:20141001212144j:plain

続いて「カスタムメニュー」へ。

f:id:cafewriter:20141001212253j:plain

「AF/MF」メニューへ。

f:id:cafewriter:20141001212344j:plain

「顔認識」はOff。オンでもいいんだけど、複数の顔がある場合、自分でコントロールするのが難しいので。

f:id:cafewriter:20141001212456j:plain

「ボタン/ダイヤル/レバー」のカスタム。

f:id:cafewriter:20141001212533j:plain

まず「ボタン機能」。

f:id:cafewriter:20141001212605j:plain

よく使う「Fn1」には「ワンタッチWB」。取材ではWB調整タイムが設けられることが多くて、ボーっとしているといきなり始まってすぐ終わったりするので、一瞬でホワイトの取得ができる状態にしておくことが重要です。

f:id:cafewriter:20141001212632j:plain

どうしても手持ちのズームレンズで届かない場合のことを考えて、「Fn2」には「デジタルテレコン」を割り当てています。一瞬で焦点距離を2倍に伸ばせるので非常に便利。ほとんどの取材は35mm換算120mmもあれば足りるのですが、たまにめっちゃ遠いところから狙わないといけないことがあるんですよね。しかもそういうのに限って事前にはわからないという……。

f:id:cafewriter:20141001212711j:plain

上下左右ボタンにはAFエリア選択を割り当てています。AFモードは基本的にスポットで中央1点。「B Fn1」「B Fn2」「L-Fn」は使わないので初期設定のまま。

f:id:cafewriter:20141001212845j:plain

あとはすべて初期設定のまま。

f:id:cafewriter:20141001212905j:plain

「レリーズ/連写」へ。SもCもレリーズ優先で。「連写中手ぶれ補正」「半押し中手ぶれ補正」はオン、「レンズ手ぶれ補正優先」はオフにしています。これは、レンズの手ぶれ補正よりもE-M1のボディ内手ぶれ補正の方が強力だから。 

f:id:cafewriter:20141001213100j:plain

「レリーズタイムラグ」は「ショート」。若干バッテリのもちが悪くなるそうですが、ほとんど差は感じません。それよりも撮影の快適さを優先。

f:id:cafewriter:20141001213151j:plain

続いて「表示/音/接続」。初期設定のまま。

f:id:cafewriter:20141001213227j:plain

2ページ目も初期設定のまま。

f:id:cafewriter:20141001213257j:plain

3ページ目。液晶のスリープ時間は1分。

f:id:cafewriter:20141001213332j:plain

「露出/測光/ISO」へ。重要なのは低振動モードを設定しておくこと。

f:id:cafewriter:20141001213427j:plain

E-M1は以前から1/125~1/160あたりのシャッタースピードで微ブレが発生して歩留まりが悪くなる現象が報告されており、低振動モードを0秒にすることでこれを防ぐことができます。ただし、このモードは連写と両立できないので、時と場合に応じて切り替えます。左肩の連写ボタンで切り替えられるので、とりあえずメニュー内では上記のように設定だけしておくのをオススメ。

f:id:cafewriter:20141001213704j:plain

多くの場合、ISOはオートで撮りますので、ISOオート設定は重要です。僕は上限値を4000、基準値を200に設定しています。本当は6400まで上げたいのですが、さすがに画質に無理が出てくるのと、そうはいってもISO3200では明るさが足りない場面が多いので、画質的に許容できるところで4000としています。

f:id:cafewriter:20141001213911j:plain

「フラッシュ」は変更なし。

f:id:cafewriter:20141001213932j:plain

「画質/色/WB」についても特にいじりません。

f:id:cafewriter:20141001214011j:plain

「記録/消去」はこんな感じ。特に変更なし。

f:id:cafewriter:20141001214040j:plain

「内蔵EVF」については個人的な好みで「スタイル1」。自動切り替えはオンにしています。

f:id:cafewriter:20141001214124j:plain

「その他」は特に変更なし。タッチパネルは便利なのでオン。他の報道カメラマンが脚立を使う中、チルト+タッチシャッターが便利すぎ。

f:id:cafewriter:20141001214220j:plain

最後に「セットアップメニュー」ですが、ここでは「モニタ調整」で明るさを「-5」に設定しています。液晶モニタの明るさを下げることで、バッテリのもちが多少違う印象です。

 

……といったところで、以上がOM-D E-M1を取材で使う場合の自分カスタムでした。E-M1は非常にカスタマイズの幅が広いカメラなので、まだまだ設定を追い込む余地はありそう。

E-M1ユーザーの方、ぜひオススメのマイ設定を教えてください。