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【2015夏】2万円以下で買えるおすすめのデジカメ3選

FUJIFILM デジタルカメラ XF1  光学4倍 ブラック F FX-XF1B

いつもおすすめのデジカメを紹介する記事では5万円くらいを基準にしています。

これは、それくらいでないとスマホのカメラとの明確な違いを出すのが難しいということでもあるのですが、そうはいっても5万円は大金ですし、皆が皆スマホを持っているわけでもありません。

それに、もっと安くても画質が良くて使い勝手に優れたデジカメもあります。

ということで今回は2万円以下で買えて性能も申し分ないコンパクトデジカメを3つご紹介。

なお、いずれのデジカメも定価から大きく値下げしており、どれもおそらく新規生産はされていなくて流通在庫のみという状況です。よって、価格は上がる可能性がありますので、あくまでも現時点での話ということでご了承ください(そんな極端には上がらないと思いますが)。

FUJIFILM デジタルカメラ XF1  光学4倍 ブラック F FX-XF1B

FUJIFILM デジタルカメラ XF1 光学4倍 ブラック F FX-XF1B

まずは富士フイルムのXF1。2012年発売。後継機種のXQ1はすでに販売終了、今はXQ2が現行モデルとなっており、XF1は2世代前のモデルとなります。これよりも新しいXQ1がすでに市場から消えているのに、なぜXF1はまだ余っているのかというと、ちょうど2012年頃はコンパクトデジカメがスマホの影響でガクンと売上を落とした時期であり、富士フイルムに限らず各社とも生産台数を見誤ってたくさん作りすぎてしまったため……と言われています。

それはともかく、XF1は性能的には現行モデルにも決して劣っておらず、初値5万円以上していたプレミアムモデルです。レンズはXQ2まで同じものが使われていることからもわかる通り、非常に優秀で、25-100mm F1.8-4.9と特に広角側が非常に明るくなっています。

センサーは2/3型で、1型には及ばないものの、この価格帯で標準的な1/2.3型を大きく上回るサイズ。デジカメは基本的にセンサーサイズが大きくなると画質が向上し、価格が高くなっていきますので、これだけのセンサーを積んで2万円というのはまさに破格としか言いようがありません。性能的には明らかにもっと上のグレードと勝負すべきモデルです。

一方で、注意点もあります。まず電源の入れ方が少々特殊なこと。レトロな外観を生かしたかったのかもしれませんが、XF1は電源を入れるのにレンズを引っ張りだして回すという動作が必要で、慣れればなんてことはないのですが、最初は少し戸惑うかもしれません。

また、それ故に……かどうかはわかりませんが、XF1ではレンズ部に起因するとみられるエラー報告が多く、電源のオンオフについては必要なときだけ行うのが良さそうです。

若干のリスクはありますが、この価格では間違いなくコスパ最強のモデルだと思います。

続いてオリンパスのXZ-10。これも在庫が余っているのか、長いこと販売されているモデルで、発売は2013年。かつては4万円くらいしたモデルです。

センサーこそ1/2.3型とこのクラスとしては平均的ですが、特筆すべきはレンズ。

26-130mm F1.8-2.7というすさまじいスペックのレンズを搭載しており、広角から望遠まで隙のない性能を備えています。さすがはレンズに定評のあるオリンパスだけあります。カメラ性能はセンサーとレンズで決まるのですが、どうしてもわかりやすいセンサー性能の方が最近は優先されがち。しかし、レンズがすばらしいとこうも描写が変わるのかと納得させてくれる機種でもあります。

出てくる写真の画質は、とても1万円台で買えるデジカメのレベルではありません。

最後はキヤノンのS200。PowerShot Sシリーズの廉価版ラインでしたが、このシリーズは最近Gシリーズに統合され、価格も大きさも上がってしまいました。この価格で買えるのは最後の世代になるかもしれません。S200の特徴は、1/1.7型のCCDセンサー。最近のCMOSではないので高感度はあまり強くなく、動画も一昔前のレベルですが、低感度ではすっきりした発色のいい写りをします。

レンズも24-120mm F2-5.9とそれなりで、特に広角が広く撮れるのは旅行などにはぴったり。重量も181gとかなり軽いのがいいですね。

現在、安価なデジカメはスマホにはないわかりやすい機能である高倍率ズームレンズを搭載したモデルばかりがラインナップされており、写りがよくてコンパクトでそれなりに便利な低倍率ズーム搭載モデルはほとんどなくなっています。ひょっとすると今後手に入らなくなるかもしれないので、今のうちにゲットしておくことをおすすめします。