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コメモ。

日記。メモ。備忘録。

ニコニコ超会議を取材するのに選んだカメラ機材と考えたこと

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こんな話、誰が読むんだろうと思いつつも、自分なら読みたいので書いときます。

先日、2日間にわたって、ニコニコ超会議が幕張メッセで開催され、僕も取材で参加してきました。最初から最後までぶっ通しだったので、かなり疲れましたが、楽しい仕事でした。

さて、こういった取材では当然、PCは必須ですが(当日、現場で記事を書くので)、それに加えて、カメラ機材の選択が超重要となります。

どんなことを考えて機材を選択したのかを書いていこうと思います。


重要なのはどんな状況にも対応できること

ニコニコ超会議は、幕張メッセを全ホール貸し切ったビッグイベントです。しかも、大きいだけでなく、あらゆる要素が詰まったイベントなので、できるだけどんな状況にも対応できるようにしておかないといけません。記者が複数人投入されて分業できるならいいのですが、そういうわけにもいかなかったので……。

必要な要素は、だいたい次の通り。

  • 35mm換算で24mm程度から200mm、できれば300mmまでをカバーする焦点距離(よく使うのは120mm程度まで。が、たまに200mm以上必要なことも)
  • 思わぬサプライズイベントが起きることがあるので、瞬時に撮れる操作性
  • 撮って出しで納品するので、あまりデータが重くないこと

こんな感じ。

写真を撮るだけなら一眼レフ+2.8ズーム2本が確実だけど……

もっとも信頼性が高いのは、一眼レフ+標準2.8ズーム+望遠2.8ズーム+スピードライトという組み合わせです。

僕の手持ちの機材でいうと、D800EAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II+スピードライト SB-700となります。

【選択肢1】

Nikon デジタル一眼レフカメラ D800E ボディー D800E

Nikon デジタル一眼レフカメラ D800E ボディー D800E

Nikon 標準ズームレンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED フルサイズ対応

Nikon 標準ズームレンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED フルサイズ対応

Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II フルサイズ対応

Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II フルサイズ対応

Nikon スピードライト SB-700

Nikon スピードライト SB-700

広角から望遠まで対応可能で、画質もフォーカスも最高レベル。実際、新聞社やスポーツ紙のカメラマンは、レンズに関してはだいたいこの組み合わせで取材していました。

しかし、今回、僕はウェブ媒体の取材で入っていましたので、そこまで画質は必要ではありません。撮って出しで使うので、D800Eの場合はJPGサイズをSで使うことになり、3600万画素も生かせない。

なおかつ、写真だけ撮るわけではなく、体験して記事も書かないといけないので、一眼レフと巨大なレンズをぶら下げて2日間ぶっ通しでウロウロするのは現実的ではありません。なにせ、ぜんぶ合わせると重さは4kgくらいになりますし……。

ということで、このセットは早々に却下。

【選択肢2】

もう一つの選択肢として、D800E+AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR+SB-700という手も考えました。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D800E ボディー D800E

Nikon デジタル一眼レフカメラ D800E ボディー D800E

Nikon 高倍率ズームレンズ AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR フルサイズ対応

Nikon 高倍率ズームレンズ AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR フルサイズ対応

Nikon スピードライト SB-700

Nikon スピードライト SB-700

しかし、これも先ほどよりは軽いとはいえ、2kgコース。さらに、28-300mmは最短撮影距離が50cmくらいあり、ぜんぜん寄れません。今回の仕事は、ある程度近寄って撮る機会があることを考えると微妙です。まぁでも、D4Sにこれ付けているカメラマンもいましたけど。

機動力を犠牲にするだけのメリットが感じられなかったので、これも却下。

機動力と画質のバランスを考えると、メイン機はマイクロフォーサーズがベストか

【選択肢3】

ていうか画質必要ないなら、マイクロフォーサーズでよくない?

OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ ミラーレス一眼用 FL-600R

OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ ミラーレス一眼用 FL-600R

機動力の高さを重視し、2.8ズームで明るさを確保。OM-D E-M1ならバッファも大量で連写にも強く、いつも取材では助けられていますから、今回もいけるかなと考えました。

が、超会議の取材中にレンズ交換するのは難しいですし、かといって標準域のズームだけでは足りません。望遠側をカバーするのに、E-M5にLUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8をつけるという手も考えましたが、そうするとさすがにそれなりの重さになってしまいます。

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M5 ボディ ブラック 1605万画素  防塵 防滴  OM-D E-M5 BODY BLK

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M5 ボディ ブラック 1605万画素 防塵 防滴 OM-D E-M5 BODY BLK

Panasonic マイクロフォーサーズ用 35-100mm F2.8 望遠ズーム G X VARIO POWER O.I.S. H-HS35100

Panasonic マイクロフォーサーズ用 35-100mm F2.8 望遠ズーム G X VARIO POWER O.I.S. H-HS35100

何より、冒頭で書いたように、通常は換算120mm程度で十分なんですよね。それ以上の望遠が必要な状況は少ないのです。しかし、少ないながらもそういう状況は確実にある、というのがポイント。

そこで、結局どうしたかというと、

思った以上に活躍してくれたSTYLUS 1

【選択肢4】

もっとも頻繁に使う広角〜標準域を先ほどのOM-D E-M1とLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8に任せて、

OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ ミラーレス一眼用 FL-600R

OLYMPUS エレクトロニックフラッシュ ミラーレス一眼用 FL-600R

たまにしか使わない望遠側は、

1/1.7型センサーながら、28-300mm F2.8という驚異的なスペックを誇るSTYLUS 1に任せることにしました。

ズーム全域2.8で撮れるので、メッセのような暗い屋内でも、ISO感度がそこまで上がらず、弱点であるノイズがのりにくいと判断。

さらに、レンズ一体で400g程度と軽量なので、機材を全部組み合わせても1kgちょっとしかありません。サイズもコンパクトなので、イベントを体験しながら撮影するのにも十分な機動力を確保できました。

E-M1に14-140mm F3.5-5.6の10倍ズームレンズという組み合わせも考えたのですが、広角が換算28mmと長くなってしまうこと、ニコンの高倍率ズームと同じく寄れないこと、望遠端がF5.6と暗いため、ISO感度が上がってしまい、画質的にSTYLUS 1と大差なくなること、そして前述の通り、換算280mmの望遠は今回そこまで使用頻度が高くないことから、より使用頻度の高い広角〜標準域付近の描写に少しでも力を入れることを選択しました。

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記事のトップに載せた大相撲の写真は、STYLUS 1ではるか遠くから狙ったものです。撮って出しです。大相撲は報道陣で溢れかえっていて、とても土俵に近づける状況ではなかった(報道用の撮影スペースは数時間前から埋まっている状態でした)のですが、チルト液晶を備えたSTYLUS 1なら人垣の後ろから余裕で撮ることができました。これがD800E+28-300mmの望遠レンズだったとしたら、チルト液晶もなくライブビューも使い物にならないので、人垣の後ろから狙うのはものすごく苦労したと思います。

画質的にも十分満足いくもので、STYLUS 1の万能っぷりを改めて痛感。マクロモードもあるし、これで24mmスタートになったらマジでこれ1台で8割の取材はこなせそう。

ニコニコ超会議は、イベントとしての特性上、全ジャンルのマスコミが集結する報道異種格闘技戦みたいになるのですが、それぞれ目的に応じて機材も違っており、面白かったです。そのあたりはまた機会があれば。