キヤノンkissユーザーが標準ズームレンズをアップグレードするのにオススメのレンズ4本
デジタル一眼レフカメラをダブルズームレンズキットで購入し、安い単焦点レンズを買い足し、だいぶカメラのことがわかってきたという知人から、
「そろそろ標準のズームレンズをアップグレードしたいんだけど」
という相談を受けたので、ここで候補になりそうなレンズを紹介しようと思います。
今回はキヤノンのkissユーザーということなので、kissで使えるレンズをピックアップしました。
性能そのままに焦点距離を大きく伸ばせるEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM
まずはこれ。18-135mmと、広角から望遠までを1本でカバーするレンズ。実売価格は5万円ちょっと。
2012年にアップデートされた新型レンズなので、間違えて古い方を買わないように。とにかく利便性が高く、かつ重量も480gとそれなりに軽い。性能はというと、
DxOMarkで計測された性能はこちら。各スコアの詳細は割愛しますが、これだけの倍率を持っているレンズとしては十分な性能です。ちなみにキットレンズの性能は……。
こちら。ね、ほぼ互角でしょう？ つまり、キットレンズと互角の性能を持ちながら、焦点距離を135mmまで伸ばしているレンズと言えるわけです。
焦点距離を広角方向に伸ばしながら中望遠までカバーするEF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM
望遠側を85mmまで伸ばしながら、さらに広角側を15mmまで広げた汎用性の高い標準ズームレンズ。2009年発売と少し古いながらも、実売75,000円程度とそこそこ値が張るのですが、他に替わるレンズがないので未だに人気があります。
DxOMarkのスコアで見ると……
だいたいキットレンズと変わらない性能ですね。若干シャープだけど、周辺光量落ちが少し高めというくらいでしょうか。実写ではほとんど差を感じないレベルだと思います。
広角時の周辺画質に関しては多少甘くなるようですが、35mm換算で24mmという画角の標準ズームレンズはこれだけ。広く写せるのというのは、想像以上に便利です。使ってみるとその良さがわかると思います。
焦点距離を伸ばしながら明るさを増した17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
続いてはサードパーティーのレンズメーカー、シグマのレンズから。最近発売になったコンテンポラリーラインの標準ズームレンズです。実売価格は4万円弱。サードパーティーならではの破格の安さで、性能を考えるとかなりオススメです。
焦点距離を広角側に17mm、望遠側に70mmまで伸ばしながら、F値が2.8-4.0と1段ほど明るくなった超便利レンズ。これ1本あれば日常生活で撮れないものはないんじゃないでしょうか。キットレンズより明るいので、夜の撮影にも強くなりました。
DxOによる性能チェックでは、
さすがは最新のレンズ……あらゆる数値でキットレンズを上回っています。総合点の16は純正をも寄せ付けない高数値。ここ最近のシグマの技術力の高さを実感します。デメリットとしては、"純正ではない"という一点のみ。それによる弊害は特になさそうですが、もしかすると少しだけフォーカスが遅かったりするかもしれません。とはいえ、おそらく厳密にテストしてわかるかどうか、といったレベルの違いでしょう。
価格的にもこれはかなりオススメできるレンズです。
とにかく明るく、暗所での撮影に威力を発揮する17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
最後もシグマから、17-50mm F2.8というレンズをご紹介。僕もニコン用を使っていたのですが、このレンズは本当に明るくて暗所での撮影に役立ちます。普通、デジカメは暗いところを撮影するとノイズが乗って画質がザラザラになるのですが、こうした明るいレンズを使えば、ノイズの発生を抑えることができるのです。
先ほどの17-70mmも暗所には強いのですが、ズームすると多少ノイズが乗ってくるのに対し、こちらはズームしても明るさが変わりません。その点で、安心して撮影することができます。発売してから少し時間が経っていることもあり、実売価格は3万円程度と、かなりお買い得。
DxOMarkでのスコアもかなり優秀です。ズーム幅が短く、キットレンズ以下の50mmまでなのが難点ですが、ズームレンズで画質を追求したいならオススメしたいレンズです。
以上、キヤノンとシグマのレンズ群でした。標準ズームレンズをひとつ上にアップグレードしたいというユーザーさんは、この中から検討してみてはいかがでしょうか。
個人的にオススメなのは、1本目の18-135mmと、3本目の17-70mmです。
※タムロンレンズはズームリングの回転方向が逆なので外しました。
