ダンスユニット「NUMBERS」の世界一周プロジェクト出発直前イベントを取材してきました
世界一周団体「TABIPPO」の前田さんが、アニメーションダンスユニット「NUMBERS」と共に世界一周の旅へ出発するそうです。出発は5月23日から。2ヶ月の旅の間、世界各国の絶景などで踊るダンス動画を随時配信するとのことで、現在クラウドファンディングで支援を募っています。
ということで、先日都内で行われた直前イベントを取材してきました。……いや、本当は仕事でもなんでもなくてただ普通に参加しただけなのですが、なんとなく写真撮ってるうちに「取材してる人」っぽい空気になってしまいました。
そもそもTABIPPOとは
TABIPPOとは世界一周を経験した3人の若者が立ち上げた団体です。この日、司会を務めた前田塁さんも創立メンバーの一人。大学生のときニューヨークに9ヶ月間留学し、そのままふと思い立って世界を一周したのだとか。
帰国後、前田さんは仲間と共にTABIPPOを創業。「若者が世界を旅する文化を創る」を理念に掲げ、4月10日に法人化しました。
旅の支援事業といっても、TABIPPOは旅行代理店ではありません。
「よく何をやっている団体なの? と聞かれます」(前田さん)
収益源は、各地で開催しているイベントや、旅に関する書籍の執筆、企業とコラボした旅行キャンペーンなど。株式会社となった今後も、基本的な活動内容は変わりません。
NUMBERSとは
そんなTABIPPOが5月23日から2ヶ月間にわたって取り組むのが、アニメーションダンスユニット「NUMBERS」の世界一周支援プロジェクトです。
でもNUMBERSって?
ご存知の方も多いかと思いますが、NUMBERSはニューヨーク・アポロシアターで年間チャンピオンを獲得した実力派ダンスユニットです。ちなみにアポロシアターでの日本人の優勝は12年ぶり。
凱旋帰国後はしばらくテレビでも取り上げられるなどブレイクしたNUMBERSでしたが、その後の反響は期待したほどではなく、仕事面にもあまり反映されなかったのだとか。
今回の世界一周は、「新しいNUMBERS」として飛躍するための挑戦でもあるのだといいます。
旅先で何をするのか
彼らNUMBERSと、同行する前田さんが旅先で何をするのか。
大きな目的は、世界の絶景を訪れてそこからダンス配信をすることだと前田さんは言います。タージマハルやマチュピチュなど、NUMBERSが訪れる予定の国・地域は17ヶ所。東南アジア、中東、ヨーロッパ、南米、北米――これらを2ヶ月間でめぐり、世界中の絶景をバックにしたパフォーマンスをネットを通じて日本へ届けます。
前田さんによると、世界一周には「西ルート」と「東ルート」の2種類があるそうです。今回は日本からアジア、中東、ヨーロッパへと進む「西ルート」を選択。これには、最初に訪れる香港とタイ、カンボジアでまずは旅に慣れ、世界一周への弾みをつける狙いがあります。
特に注目したいのは、旅の後半に訪れる南米編。ここではマチュピチュやウユニ塩湖といった絶景中の絶景を訪れる予定ですが、南米は標高の高い場所が多く、ダンスをするのはかなりきついそうです。ウユニ塩湖はこの時期乾季なのでいわゆる"鏡張り"は見えないのですが、最近はいやというほど写真がネットに出回っているので、逆に塩の大地と化したウユニの方が新鮮かも。
なお、NUMBERSの2人はニューヨークと東京は何度か往復しているものの、海外には慣れておらず英語も話せないのだとか。前田さんが同行するのはそんな彼らをサポートするためですが、「僕が助けると旅がスムーズになりすぎて面白くならないかもしれないので、(助けるのはほどほどにして)二人にがんばってもらおうかな」とニヤリ。
ダンス配信だけでなく、NUMBERSの2人が慣れない旅先で出会うトラブルをどう解決していくのかといった"旅行者としてのNUMBERSの素顔"も同時に動画配信されるようで、個人的にはこちらが楽しみです。
現在、NUMBERSはクラウドファンディングを使って旅の支援を募集中。支援者には様々な特典があるので、気になる方は一度のぞいてみてはいかがでしょう。
なお、前田さんによると、「世界一周にかかる費用は、ドミトリーや安い食事で済ませるなら150万円程度。たまに贅沢するなら200万円から250万円あれば十分」とのことです。
NUMBERSの2人が世界からどんなダンスを届けてくれるのか、楽しみにしています。