コメモ。

日記。メモ。備忘録。

デジカメの交換レンズの製品名はなんであんなに長いのか

デジタル一眼カメラを買ったら、次にやることは……そう! 交換レンズを買う、ですよね!

で、今回はその交換レンズの話なんですけどね。

カメラ初心者だった頃から思っていたことがありまして、それは、

レンズの名前がやたら長い。

ということ。

たとえばこちらのレンズだと、

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製品名は「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」です。

……。

長いし、わけわからんわ! ってなるでしょう。

なんでこんなに長いのかっていうと、レンズの特徴を製品名に盛り込んでいるからなんですね。

これは、似たようなスペックの新製品がどんどん出てくる交換レンズならでは。ボディの方は「D5300」とかで、わりとシンプルですもんね。

せっかくなので、2大メーカーであるニコンとキヤノンのレンズの名前を分解して説明してみましょうか。購入の参考になればこれ幸い。

 

 

ではまず、ニコンのレンズから。

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「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」

これを分解するとこうなります。

「AF-S」→オートフォーカス(AF)付きのレンズで、なおかつAF駆動モーターを内蔵しているということ。

「DX」→ニコンDXフォーマット(APS-C)用のレンズだということ。

「NIKKOR」→ニコンのレンズブランド「ニッコール」

「18-140mm」→焦点距離。ズーム幅のこと。

「f/3.5-5.6」→F値。二つの数字がハイフンで結ばれているときはズーム時に可変する。

「G」→Gタイプのレンズのこと。これが「D」だと「G」よりも旧型。ニコンでは現在Gタイプが一番新しい。

「ED」→特殊堤分散レンズ(EDレンズ)を使っている証。画質が良い。

「VR」→手ブレ補正のこと。バイブレーション・リダクションの略。「VR」よりも性能の良い「VR II」もある。

 

続いてキヤノン!

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「EF70-200mm F2.8L IS II USM」

こんな感じでニコンよりちょっとシンプル。じゃあ分解していこう。

「EF」→EFマウントのこと。キヤノンのEOSシリーズのレンズですよって意味。「EF-S」(APS-C用)と「EF-M」(ミラーレス用)などのバリエーションがあります。

「70-200mm」→焦点距離。

「F2.8」→F値。

「L」→F値の後に「L」がつくレンズは通称「Lレンズ」といって高級・高性能レンズの証。キヤノンユーザーの憧れ。ちなみに「L」はLuxury(ラグジュアリー)のこと。

「IS II」→手ブレ補正のこと。イメージスタビライザーの略。手ブレ補正の略称は各社で異なるのでややこしい。よくわからないアルファベット2文字が出てきたら、だいたい手ブレ補正だと思ってOK。

「II」→2型、つまり同じ条件のレンズの新型ということ。

「USM」→オートフォーカス性能に関わる超音波モーターのこと。「STM」(ステッピングモーター)というのもあります。

 

……と、こんな感じに、製品名には「どういうレンズか」という情報が盛り込まれているのでした。でもぶっちゃけ初心者的には焦点距離とF値だけ見とけばいいと思いますけどね!