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コメモ。

日記。メモ。備忘録。

オリンパスのデジカメ「OM-D E-M1」のイメージセンサーがパナソニック製だと判明してびっくりした理由

デジカメ 雑記

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僕も昨年購入したオリンパスのデジカメ「OM-D E-M1」のイメージセンサーパナソニック製だったことが海外サイトの調査で判明し、話題になっています。

……という説明だけで、「な、なんだってー!」と驚ける人はかなりのデジカメマニアだと思うので解説不要だと思いますが、おそらく一般的にはそんなこと言われても「???」という感じでしょう。

ちょうどいい機会なので、デジカメに興味のない人にもなるべくわかりやすく「なぜオリンパスのデジカメ『OM-D E-M1』のイメージセンサーパナソニック製であることに僕が驚いているのか」を解説していきたいと思います。

 

 

たぶん、デジカメに興味のない人にとってはまず、イメージセンサーという言葉からしてちんぷんかんぷんだと思います。

イメージセンサー」を理解するためには、簡単にデジカメの構造を知る必要があります。

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via OM-D E-M1(中央の四角い部分がイメージセンサー

そもそも写真とは、レンズを通して入ってきた光をフィルムに焼き付けることで出来上がるものでした。これがフィルムカメラです。

デジカメも構造としては同じなのですが、フィルムカメラと違うのは、光を受け取るのがフィルムではなくイメージセンサーであることです。一眼レフもiPhoneのカメラも、大きさや性能の違いはあれどこの構造は同じです。

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人間の体に例えるとすれば、レンズは目、イメージセンサーは脳といえるでしょう。どちらもデジカメの画質に非常に大きな影響を与える重要なパーツです。ざっくりした説明ですが、だいたい理解できたでしょうか。

 

さて、次に日本のデジカメメーカーを思い浮かべてください。あまり詳しくない人でも、キヤノンニコンあたりはすぐに思い浮かぶと思います。

この他にも、ソニーやリコー、オリンパスパナソニック富士フイルム、カシオなどのメーカーが現在、デジカメを製造・販売しています。

じゃあこれらのメーカーはデジカメの中身を100%ぜんぶ自社で製造しているのかというと、そうではありません。実際のところは、メーカー同士で部品の販売などを行っています。その事実は公表される場合もあれば、公表されていない場合もあります。

イメージセンサーについてもそれは同じで、オリンパスのカメラだからといってイメージセンサーオリンパスがつくっているわけではありません。というか、オリンパス基本的イメージセンサーを作らず、他社から購入しています

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そこで冒頭の話です。

オリンパスのデジカメにパナソニック製のセンサーが載っていることになぜ僕が驚いたのか。

そもそもオリンパスは、数年前までデジカメのセンサーをパナソニックから購入していました(公表はしていないようですが)。

しかし、当時のパナソニックのセンサーは、デジカメマニア的には「いまいちな性能」でした。もちろん画質の好みは人それぞれなので、パナソニックのセンサーが生み出す写真の雰囲気が好きだというユーザーも多くいたのですが、海外サイトなどの評価はあまり芳しいものではなかったのです。

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ところが、2012年。そんなオリンパスのデジカメの画質が明らかに向上した瞬間が訪れます。

大ヒット機種、「OM-D E-M5」の登場です。

それまでのオリンパスのデジカメから一気に向上した画質に、ユーザーは驚きました。そして、こう考えました。

「このデジカメのセンサーは、いったいどのメーカー製なのか?」

E-M5の画質は明らかにそれまでのパナソニック製のセンサーをぶっちぎっていました。もしこれがパナソニック製だとした場合、自社のデジカメにすら載せていないような高性能なセンサーを、ライバル企業でもある他社にいきなり提供するでしょうか。普通に考えれば、最新のイメージセンサーはまず自社のデジカメに搭載し、しばらくしてから他社へ販売するものでしょう。そうなるとパナソニック製ではないのではないか。ならばどこの?

ネットではしばらくこの話題でもちきりでしたが、発売から数ヶ月経った頃、オリンパスはE-M5のセンサーがソニーであることを明かしました。ソニーパナソニックと同じく、自社でデジカメを製造しながら、同時にイメージセンサーの販売も行っている企業です。

これ以降、オリンパスのカメラにはソニー製のイメージセンサーが載ることが多くなります

ちなみに、ソニーイメージセンサーが生み出す画質は海外サイトなどでトップの評価を受けています。

つまり、デジカメマニア的にイメージセンサーの評価は、

ソニーパナソニック

だったわけです。

 

さて、それからさらに1年以上が経過し、オリンパスから新たなデジカメが登場しました。

それが冒頭に挙げた「OM-D E-M1」です。

このE-M1、画質の評価としてはE-M5とほぼ同等です。

しかも、ソニーオリンパスに資金援助を行っており、両者の関係は以前よりも強化されています

ですから、デジカメマニア的には当然、

「E-M1もソニー製のセンサーを載せているのだろう。ていうか今さらパナソニックのセンサーは使わないだろう」

と考えたわけです(ただし、写りの傾向や画角が微妙に異なることから、違うセンサーだと予想していた人もいました。おそるべし、デジカメマニア……)。 

オリンパスは公表していませんが、ここまでの流れや画質の評価からして、当然ソニー製だろうと僕も思い込んでいました。

そこへきて、海外サイトがE-M1を分解調査した結果、

「E-M1のイメージセンサーパナソニック製に戻っていた!」

という驚きの事実が判明したというわけです。

 

驚いた内容にはいくつかあって、一つは

パナソニック製のセンサーがいつのまにかソニー製に追いつくまでに進化していた」

ということ。そして、

「そんな最新センサーを惜しげもなく他社に提供してきた!」

というパナソニックのスタンスの変化に対する驚きです。

あと、ちょっとだけマニアックなことを書くと、E-M1のイメージセンサーは特殊なセンサーで、パナソニックのデジカメには必要のないタイプのセンサーです。

つまり、パナソニックは自社のデジカメには必要のない最高レベルのセンサーをわざわざ作っていたということになります。別にオリンパスのために作ったのではなく、今後使うあてがあるのか、もしくは研究開発はしていたということなのでしょうけど、オリンパスソニーパナソニック3社の関係を考えると、なかなか興味深い動きだと思いませんか?

 

……この3社を擬人化したら、BLが1本書けそうだな、と思いました。