コメモ。

日記。メモ。備忘録。

最強のレンズ保護フィルターZeta Quint購入。価格に見合う価値はあるか?

最近、三脚ごとカメラを倒すという凶事に見舞われ、幸いなことにボディとレンズは問題なかったものの(さすがニコン!)、レンズの保護フィルターが犠牲になりひん曲がってしまったので、ニコンサロンまで行って外してもらいました。

保護フィルターなんぞいるかぁ? と半信半疑だったのですが、この結果を見せつけられてはぐうの音も出ません……。

フリーランスは何の保険もないので保護フィルターは必要!

ということで、ニコン24-70mm F2.8用の新たな保護フィルターを購入しました。

冒頭のこいつです。

これまではmarumiを使っていて、今も大変信頼しているのですが、どうせなら最強の保護フィルターを買ってやれ、ということで衝動的に購入したZeta Quint。

77mm経でお値段、なんと1万円!!!!

いちまんえん!?

バカじゃないの!?

……と製品が出たときは思っていたのですが、買っちゃいましたよね……。

その詳細に関してはこちらの記事が詳しいのですが、

特別企画:どうせ買うなら高級品? 高機能フィルターは本当に必要なのか - デジカメ Watch Watch

特徴は強化ガラスとジュラルミン製のフレーム、そして指紋や水滴がつきにくいコーティングと、レンズの性能を極限までそのままに保つZRコートです。

ぶっちゃけ画質への影響は従来品と比較してもよくわからないレベルなのでどっちでもいいのですが、ガラスとフレームにお金をかけることにしました。

もちろん、これほど高級な保護フィルターを今後もすべてのレンズにつけていくつもりはありません。

が、「こいつだけは壊れるとやばい!」というレンズについてはできる限りコストをかけて守っていこうと思います。

ボディと違ってレンズは、さすがに同じものを予備に買うわけにもいかないので……。

ということでZeta Quint、やたらと高いですが、ピンポイントで大事なレンズに使うならおすすめできそうです。何より、これで割れたらもうしょうがないよね! とあきらめがつきそう。

石油王はぜんぶのレンズにつければいいんじゃないかな!

武蔵小杉のNATURA MARKET(ナチュラマーケット)は使い勝手のいいレストラン

テニスが雨で中止になったので、武蔵小杉のNATURA MARKET(ナチュラマーケット)へ。

ここは人気のイタリアン・ナチュラの系列で、イタリアン、和食、寿司、ビアガーデン、バーの5つのフロアから構成されているらしい。

今回は和食をチョイス。……寿司は和食に入らないのか。

お通しは沖縄のもずく。なかなかうまい。

刺身の盛り合わせはなんかオシャレな台に盛られてきた。洗いにくそうとか、収納しにくそうとか、そんなことばかり気になってしまう。味はなかなか。

京都のおばんざい盛り合わせ。

和食エリアなので魚もね。

決まった魚に加えて一種類選べるとのことだったので、金目鯛を選択。うまみがギュッとつまっていておいしい。

とりの唐揚げ。まぁこんなもんかなという感じ。

写真撮ってないけど、だし巻き卵も頼んで、これも普通においしい。

お酒も充実しているけど、ワインについては日本のものが少し置いてあるだけだった。まぁ和食エリアだしな……。本当は和食にもワインは合うのでもっと増えると嬉しいけど。ワインはフジッコワイナリーのもの。

サービスの質はよくて、店内の雰囲気も明るい。ほどよくオシャレでほどよく気どらないバランスは絶妙だと思う。

かなりの人気店らしいけど、それもうなずける使い勝手の良さでした。

武蔵小杉駅からすぐなので、そのへんで飲むならおすすめです。

収納力に優れたリュック型のカメラバッグ、ロープロのフリップサイド500AWを購入。実際に使ってみたレビュー

カメラバッグ買いました。

ロープロのフリップサイドの500AWというわりと大型のリュックです。購入店はビックカメラ。

買った理由は機動力と収納力の両方が必要になったからです。一瞬、マンフロットと迷いましたが、収納力的にフリップサイド一択できた。

最近、飲食店の料理を撮る仕事が集中的に入ったのですが、テキトーにサクッと撮るわけにもいかない仕事だったので、機材もフルセット必要だし、三脚やライトなども持っていく必要があります。

そこで当初はキャリーで機材を運んでいたのですが、自分は電車移動なので、キャリーはかなり辛い。

一方でいつものショルダーバッグには機材がとても入らないということで、リュック型を選択したというわけです。

結果として可搬性と収納力を両立することはできたのですが、やはり機材は重すぎてリュックでもきつい。体を鍛えるか、機材自体の軽量化が必要だと感じました。

ロープロのフリップサイド500AW自体は非常に優秀なリュックです。

まずバッグ自体が軽くて背負ったときの感覚もかなり良好。おそらく同じ機材を他のバッグで持つよりははるかに軽く感じられていると思います。

収納力については、一眼レフを2台、24-70mm F2.8 18-35mm F3.5-4.5 ストロボ2台、レフ板、レリーズケーブル、ブロワーなど小物類、などなどを入れてもまだ余裕があり、たぶん70-200mm F2.8も入りそう。


背中側がひらきます。

これだけ収納すると、そもそもショルダータイプでは肩にかかる重さがハンパなくて死ぬので、やはりキャリー以外ではリュック型しかないと思います。ちなみに、三脚とライティング機材は当然入らないので、別に持つ必要があります。

あと、地味なところでは、フリップサイドを背負うと肩にスペースがなくなるので、ライティング機材と三脚が肩にかけにくくなるんですよね……。これはもう仕方ないのですが。

フリップサイド500AWを買ったときは、これでキャリーはもういらんやん! と思ったのですが、先ほども書いたように体への負担はだんぜんキャリーが楽なので、使い分けていこうと思います。

イメージとしては、

雨の日、電車が混みそうなとき→フリップサイド

駅でエレベーターが使えるくらい時間に余裕があるとき、電車が混んでいないとき→キャリー

てな感じですかね。
用途的に若干かぶりますが、両方持っていると便利だと思います。

取材で使うミラーレスカメラやコンデジを選ぶとき、見落としがちだけど大事なポイント

f:id:cafewriter:20160714190603j:plain

取材の現場では専業カメラマンはやはり一眼レフを使っていますが、記者・ライターなどはミラーレスやコンデジを使っているというケースが増えています。最近のミラーレスやコンデジは記録用としては十分な性能を持っていますし、画質に関しては一眼レフと同等です。

じゃあ何が劣るのかというと、一つはスピード感。

取材では別にずっと写真を撮りまくっているわけではなく、しばらく撮る必要のない場面が続くこともありますし、長い取材では休憩も挟みます。

そういうとき、液晶画面をあまり使わない一眼レフは待機電力がかからないので電源をつけっぱなしにできますが、ミラーレスやコンデジはそうもいかないので電源を切るか、スリープモードにします。

また、撮っているときでも少し放っておくとスリープに入るので、「あっ、今撮らなきゃ!」と思ったときにシャッターボタンを半押ししてスリープを解除してやる必要があります。

取材で使うミラーレスやコンデジを選ぶ際には、この「電源を入れてから撮れるようになるまでの時間」と「スリープからの復帰時間」も重要です。

で、僕が使っているのはオリンパスのStylus1(スタイラス1)なんですが、こいつがすごい。

何気なく使っていたのですが、先日の仕事で頻繁にスリープと復帰を繰り返すような仕事がありまして、そのときに「復帰、速っ!」と驚かされたのです。本当に、一瞬で復帰して撮影可能状態になります。まったくストレスがありません。

いや、これまでにもさんざん使ってきたので今さらではあるのですが……改めてそういう視点で見ても隙のないカメラだなぁと感心しました。さすが(コンデジの)フラグシップです。後継機の話がまったく出てこないのが残念すぎる。

もし仕事で使うカメラを探している場合は、画質だけではなく、こういうマニアックなポイントにも目を向けてみては。

日本での発売もありえる? 海外スマホメーカーからマイクロフォーサーズの新型カメラ「BF1」登場

f:id:cafewriter:20160713181312j:plain

ちょっとおもしろいカメラが発売されるようです。

中国のスマホメーカー「Meitu」が開発した「BF1」は、マイクロフォーサーズマウントを採用したミラーレスカメラ。

アスキーに展示ブースのレポートが載っていますね。

ascii.jp

おもしろいと書きましたが、これ自体はいたってオーソドックスなカメラです。

ただ、スマホメーカーがカメラを出すという行為がおもしろいし、マイクロフォーサーズマウントを選択しているのもおもしろい。

飛び道具的なカメラではなく、あえて正統派のカメラで来たというのが興味深いです。

カメラに特化したスマホを売るために「カメラもちゃんと作れるメーカー」というブランディングをしたいのか、それともこのカメラで真剣に市場をとっていきたいのか、どういう立ち位置を狙った製品なんでしょう。

ともあれ、これでマイクロフォーサーズマウントが盛り上がるといいですね。

具体的なスペックを見ていきましょう。

f:id:cafewriter:20160713182322j:plain

公式サイトを見る限り、対象は女性。

「旅拍神器」という文字がありますが、拍は「撮影する」という意味で、神器は「機械」。なので、旅行にぴったりのカメラとしてアピールしているのでしょうか。

大きさは83×66.9×51.9mmで、重量は228グラム。

操作はタッチがメインのスマホライクなもので、ボタンはシャッターくらいのようです。

前から見た形は正方形でキヤノンのPowerShotNっぽいのですが、さすがにそれよりは大きいですね。

現状、マイクロフォーサーズ機でもっともコンパクトなGM1が98.5×54.9×30.4mmなので、横が短く縦に少し長く、厚みはもっとある感じでしょうか。さすがにGM1ほどではないにしろ、かなりコンパクトな印象です。

f:id:cafewriter:20160713182639j:plain

付属レンズは自社製品とのことですが、OEMでしょう。

アスキーの記事ではボカして書いていますが、スペックとルックスから見て、ほぼ間違いなくパナソニックの14-42mm F3.5-5.6 電動ズームだと思われます。

気になるセンサーはソニーの「IMX159」。1600万画素です。

ちょっと前のオリンパスのマイクロフォーサーズ機にはこのセンサーが使われていて、評判も上々でした。

画質面では今も見劣りしませんし、だいぶ値段もこなれているはずなので無難なチョイスだと思います。

価格は未定とのことですが、このあたりの情報から考えると、仮に日本で発売になった場合、レンズキットで5万円くらい?

アスキーの記事には2万円台なら……と書いていますが、そんなに安く出せるかなぁ。

そもそもカメラ王国の日本ではかなり厳しい戦いになりそうなので、発売するのかわかりませんけどね……。

【2016夏】夏休みの旅行におすすめのデジカメを選びました

毎年似たような記事を書いていますが、今年も夏休みが近いということで旅行におすすめのデジカメを選んでみます。

デジカメ選びで毎回悩ましいのが、やはりスマホの存在。

多くの人は「旅行だから」という理由でデジカメを買おうとしますが、ぶっちゃけ最近のスマホは優秀なので、わざわざデジカメを持って行かなくても十分撮れてしまいます。

では、そんなスマホありきで考えたとき、旅行に持っていくデジカメはどうあるべきなのか。

その視点からいくつか選んでみました。

旅カメラの条件

旅行にふさわしいデジカメの絶対条件としてまず「コンパクトであること」が挙げられます。

僕は普段ニコンの一眼レフを使っていて、旅行に持って行ったこともあるのですが、とにかく重いしデカいし目立ちます。

撮影が目的の旅ならいくらでも持っていけばいいのですが、そうではない旅行ならもはや一眼レフは不要だと僕は思います。

またよく言われているように一眼レフのあの形は世界的に高級カメラとして定着しているので、ぶら下げて歩くのはちょっと不安もあります。かといって大きすぎるため鞄にも入れておけません。

旅行くらいの撮影だと一眼レフの優位性はほとんどないので、ここは素直にミラーレスかコンパクトデジカメがおすすめです。

ただし、ミラーレスでもレンズを欲張ると一眼レフ並みに肥大化して意味がありません。なるべくコンパクトなレンズを選ぶべきです。

その上で、3つの視点からデジカメを選びます。

「夜も良い画質で撮影したい」「もっと広く撮りたい」「ズームも使いたい」

3つの視点とは、

  • 夜も良い画質で撮影したい
  • もっと広く撮りたい
  • ズームも使いたい

です。

この3つのうち、一つでも当てはまるならデジカメを持っていく意味はあります。これらはスマホが苦手とする撮影だからです。

逆にいうと、日中、風景を大きく入れた記念写真を撮るだけならデジカメは不要です。スマホは暗い場所での撮影が苦手ですが、これも「とりあえず写っていればいい」レベルなら撮れなくはないので、無理にデジカメを買う必要もありません。

しかし、夜でもしっかりと良い画質で思い出を残したいのであれば、ここは専用機の出番です。

「もっと広く撮りたい」というのは、スマホで撮れる範囲よりももっと広く写したいという場合です。特にヨーロッパなどでは巨大な建造物が多いので、近くまで寄ってしまうと建物全部を入れた写真が撮れません。スマホの撮れる範囲は決して狭いわけではないのですが、デジカメならもっと広い範囲を写せるカメラがあります。

最後に「ズーム」です。個人的には旅行には不要かなと思うのですが、目についた珍しいものを大きく写したいことはあるでしょう。そんなとき、いつでも近寄って写せるとは限りませんので、遠くのものを撮ることを考えて一応ズームができる安心感は大きいです。

これらをすべて満たすカメラはなかなかないのですが、1~2つを満たすものはいろいろあります。

大前提として、「夜にスマホよりも圧倒的に綺麗な写真」を撮るためには1型以上のセンサーを搭載した機種である必要があります。

さらにコンパクトさを考慮するとまず候補に挙がるのが、キヤノンのG9 Xです。

広角はスマホと同じ28mmからなので「もっと広く撮りたい」は満たせませんが、3倍とはいえ一応ズームもできるので、「夜も良い画質で撮影したい」「ズームも使いたい」の2つを満たしています。

この2点を満たして最軽量コンパクトな機種がG9 Xです。スペックを考えるとずば抜けているので、画質、ズーム、サイズをどうしても両立したい方はこちら一択です。旅行につきものの自撮りできる可動液晶はありませんが(液晶は固定)Wi-Fiも搭載されていて写真をすぐにスマホに送信できますし、値段もそこそこ手頃です。

G9 Xの対抗馬はソニーのRX100M3。信頼と安定のRX100ブランドの3代目で、機能とサイズ比を考えるとほぼ究極の一台といっていいデジカメです。価格が7万円オーバーと高いのがネックですが、それさえ許容できるならこれで間違いありません。

まず24mmという広角から撮ることができ、さらに3倍と少なめですがズームレンズも搭載。

さらに1型センサーで画質も非常に良く、夜でもスマホとは比較にならない綺麗な写真が手軽に撮れます。

ようするに上記の3点をかなりのレベルですべて満たしている機種なのです。

おまけにWi-Fi完備、自撮りのための可動液晶完備、いざとなったら役立つポップアップ式ファインダー完備と、三ツ星レストランのごときパーフェクトなサービスっぷり。

もう一度いいますが、金があって他に特別なこだわりがなければこれが一番です。予算が不安ならG9 Xで。

……いきなり結論が出てしまいましたが、他にもいろいろ候補あるのでそちらも合わせてご紹介します。

もうちょっと自分に合わせて尖った機種を選ぶなら

上で挙げたG9 XとRX100M3で物足りないところがあるとすれば、それはズーム倍率です。3倍というズーム倍率はコンパクトさを考えれば仕方がないとはいえ、ちょっと物足りないかもしれません。

個人的にはあまりズームは必要としませんが、いろいろな人から話を聞くと、一般的に旅では10倍くらいのズームがあると十分なのだそう。

しかし、デジカメでは「ズーム倍率」と「コンパクトさ」と「画質」はすべて相反する要素でして、画質もズーム倍率も妥協しないとなるとサイズが一眼レフ並みに大きくなります。

そんな中、パナソニックから発売されたTX1はそれらを高レベルでまとめた非常に秀逸な機種となっています。

価格はRX100M3並みにお高いのですが、換算25mmから250mmの約10倍ズームを搭載しており、しかも上記のデジカメと同じ1型センサーなので暗い場所でもスマホより圧倒的に綺麗に撮れます(仕様上、暗所でズームすると多少ノイズが乗りますが)。

こうなるとサイズが心配になるところですが、ここもがんばっていて、RX100M3より一回り大きいだけにとどまっています。

箱型でレンズがそれほど飛び出していないため、ジーンズのポケットは厳しいですが、鞄にはすんなり収まるでしょう。10倍ズームに慣れると3倍ズームは明らかに物足りなくなるので、サイズを一回り許容できるならこちらもおすすめです。

ただし、自撮り用の可動液晶はついていません。Wi-Fiはあるのに……。

3倍程度ならズームはいらん! 画質に全振りするんや! という人にはリコーのGR IIがおすすめ。

ズームは一切できないのですが、そのかわりiPhoneとほぼ同じ範囲を撮影できる換算28mmレンズを搭載しており、しかもセンサーは1型をさらに上回るAPS-C! これは一般的な一眼レフと同じセンサーです。

夜どころか昼間の撮影でもスマホとの差がわかるほど高画質。おまけにズームをあきらめたおかげでサイズも非常にコンパクトです。ただ、Wi-Fiはありますが自撮り用の可動液晶はありません。

価格はだいぶこなれてきていて、7万円代で買えるようです。

一点、注意したいのは、あまりにも暗い場所ではオートフォーカスが迷いがちになること。

その場合はスマホで被写体を一瞬照らして、そこにピントを合わせるなどの技を使いましょう。

cafewriter.hatenablog.com

コンデジではなくミラーレスですが、GF7もおすすめです。

実際に旅行で使ってみてその便利さに舌を巻きました。標準ズームレンズをつけた場合、レンズ部分が出っ張ってしまうのですが、全体としてはかなりコンパクトで鞄には楽に入ります。

画質は1型以上APS-C未満といったところ。標準ズームレンズなら3倍弱のズームもできますし、セットでコンパクトな望遠レンズもついてくるので、念のため鞄に放り込んでおくと安心感があります。また標準ズームレンズは換算24mmからなので、iPhoneよりも広い範囲を撮影できます。もちろんWi-Fiも搭載。「夜も良い画質で撮影したい」「もっと広く撮りたい」「ズームも使いたい」を高いレベルでほぼ満たしてくれます。

しかし、なんといってもGF7の優れたところは自撮り液晶の優秀さ。左右どちらのボタンでもシャッターが切れることや、顔認識の優秀さは他の追随を許しません。誰かに「写真お願いします」をやらなくても、自分たちだけで撮れるのは便利です。

お金に余裕があるなら後から超広角レンズを買い足せるのもミラーレスならでは。価格も5万円程度とかなり落ち着いていてお買い得です。ミラーレスでは個人的にいちおしです。

cafewriter.hatenablog.com

続いては「お金に余裕がありすぎて困っている」人向け。

SONY ミラーレス一眼 α7S ボディ ILCE-7S

SONY ミラーレス一眼 α7S ボディ ILCE-7S

ソニーのフルサイズミラーレスα7シリーズ。中でももっとも暗所性能に優れたα7Sに、iPhoneとほぼ同じ範囲を写せる単焦点レンズ28mm F2の組み合わせです。

合わせて、ざっくり25万円くらいします。

先ほどGRが「画質全振り」と言いましたが、このα7Sはそれをさらに圧倒する超高画質を誇ります。というか、一般向けに販売されているすべてのデジカメの中でもトップクラスです。特に暗い場所での画質がすさまじく、単焦点レンズの明るさも加わってまさに最強。おまけにGRが苦手な暗所オートフォーカスもバシバシ決まります。

たとえば夜のバーでほとんど明かりがない中、出てきた料理と目の前に座っている彼女を一緒に撮る……みたいな場合、このセットだと信じられないほど綺麗な写真が撮れます。

弱点としては液晶が自撮り向きではないことと(一応動くのですが)、それなりにカメラについて理解しておく必要があること、そしてそれほどコンパクトではないこと。とはいえ、比較的小さな28mm F2レンズをチョイスしたので、一眼レフと比べればはるかにコンパクトですが。

どんな場面でも簡単に究極の画質で思い出を残したいなら、この組み合わせでフィニッシュでしょう(後継機種は高すぎるので外しています)。

というか、僕がほしい

……ところで、ここまで紹介してきたデジカメにはある弱点があります。

それは、何も考えずにオートでバシバシ撮っていると背景がボケてしまいがちなこと。

詳細な説明は割愛しますが、画質がいい=センサーが大きいということは、背景がボケやすいということでもあります。

背景がボケた写真は一見きれいに見えますが、逆にいうと「オート(カメラまかせ)」で撮るとボカしたくない場面でも勝手にボケてしまうということでもあります。

旅行のように人と背景を一緒に撮る場合、それでは困りますよね。これを防ぐにはF値という値を大きくして撮るか、被写体と背景を近づけて撮るなどの小技を使わないといけません。しかし、そういうのは面倒だから覚えたくないという場合は、「背景がボケてもいいときだけデジカメを使い、それ以外はスマホで撮る」などの使い分けが必要になってきます。

じゃあそれもう、ぜんぶスマホでよくない?

……という人のために、最後に変わり種のデジカメを紹介します。

PENTAX 広角ズームレンズ 08 WIDEZOOM Qマウント 22827

PENTAX 広角ズームレンズ 08 WIDEZOOM Qマウント 22827

ペンタックスのミラーレス一眼、Q-S1と、換算18mmから撮れる超広角ズームレンズです。Q-S1は標準ズームレンズつきで25,000円ほどと暴落しているのですが、超広角ズームレンズのほうは34,000円ほどとちょっとお高め。これでもかなり値段は落ちた方ですが……。

実はこのQ-S1、今まで上で紹介したデジカメとくらべてセンサーサイズが1/1.7型とかなり小さめです。iPhoneよりもちょっと大きいくらい。なので画質にはそこまで期待できないのですが(とはいえさすがにスマホよりは上です)、逆に「背景がボケにくい」というメリットがあります。これなら記念撮影でうっかり背景をボカしてしまうこともありません。これだけならiPhoneでいいじゃんという話なのですが、ポイントはレンズ交換ができること。

上記の超広角ズームレンズならものすごく広く風景を写せるので、ヨーロッパの教会の中などもすべて収めることができるのです。これはこれで、スマホには絶対に撮れない写真です。

Wi-Fiがない、液晶が動かないので自撮りに不向き、そもそも新機種がしばらく出ていなくて、今後シリーズが存続するのか不明といった不安要素もありますが、旅行用として完璧に割りきって買うのならいいかもしれません。

以上、旅行におすすめのデジカメのご紹介でした。

自分にぴったりのデジカメが見つかるといいですね。

腕時計をつけるつけないの議論が噛み合わないのは当然

こういう話題、定期的にネタになりますよね。

netallica.yahoo.co.jp

会社の上司に「ローンでもいいから高級腕時計を買え」といわれた人がスレを立てて、ネットユーザーが反発しているという話。

こんなものに絶対的な正解なんてないですし、そもそも上記の記事だけだと業種や年齢すらわからないので議論の材料もそろっていません(元スレは見ていません)。

なので「人それぞれだろ」の一言で終わる話なんですが、それでも毎回言い争いが起きるのって、腕時計というアイテムが未だに人のプライドとかコンプレックスをくすぐるからなんでしょうね。

で、だいたい高級腕時計の話になると、

  1. ちゃんとした腕時計をしないのは社会人として恥ずかしい派(必要派)
  2. 安いやつでいいからつけるべき派
  3. そもそもスマホで時間がわかるんだから不要派

この3つに分かれるのですが、それぞれ違うところを見て議論しているんだから、そりゃ噛み合うはずありません。

「1」は腕時計を自分を演出するための小道具として考えていて、「3」は完全に実用品としてとらえている。「2」はどちらかといえば「3」に近いバランスタイプ。腕時計というモノの役割をどう捉えるかという前提がすでに違うのです。

↑の記事でいうと上司は「1」なのに部下は「2」か「3」ですから、高い腕時計に意味を見いだせるわけがない。これは単なる価値観の違いです。やっかいなのは上司が価値観の違いを仕事と結びつけてしまっていることですが、これはどちらかといえば「休日のゴルフや職場の飲み会に参加する・しない」と同じタイプの問題です。「上司が押し付けてくること」と「腕時計が必要かどうか」は別の話なので切り分けないとややこしくなります。

話を腕時計に戻します。

腕時計を100%実用品として捉えるなら、G-SHOCKなどスマホにない機能性を備えた一部の例外を除いてつける意味はほとんどありません。自分の生活の中にスマホを使えない環境(セキュリティ上スマホを出せない仕事とかアウトドアが趣味とか)が存在するかどうかを考えて、必要なら安いものを1本買っておけばいいだけです。

腕時計を演出の小道具として捉えるなら、値段はもちろん、それ以外の要素も考慮して選ぶ必要があります。価格が同じくらいでもG-SHOCKとスカーゲンでは印象がまるで違いますし、ロレックスとグランドセイコーでも印象は違うでしょう。誰に対してどんな印象を与えたいのかを考えれば、自ずと選ぶべき腕時計は決まってきます。

ということで腕時計云々で迷っている方がいたら、まずは腕時計が自分にとって「実用品」なのか「演出の小道具」なのかを決めてから、「つける」か「つけない」か、「つけるとしたら何をつけるのか」を考えればいいと思います。ただ、腕時計以外に髪型とか服装とか「演出の小道具」はたくさんありますし、そっちの方が目立つので優先すべきですけど。