収納力に優れたリュック型のカメラバッグ、ロープロのフリップサイド500AWを購入。実際に使ってみたレビュー
カメラバッグ買いました。
ロープロのフリップサイドの500AWというわりと大型のリュックです。購入店はビックカメラ。
買った理由は機動力と収納力の両方が必要になったからです。一瞬、マンフロットと迷いましたが、収納力的にフリップサイド一択できた。
最近、飲食店の料理を撮る仕事が集中的に入ったのですが、テキトーにサクッと撮るわけにもいかない仕事だったので、機材もフルセット必要だし、三脚やライトなども持っていく必要があります。
そこで当初はキャリーで機材を運んでいたのですが、自分は電車移動なので、キャリーはかなり辛い。
一方でいつものショルダーバッグには機材がとても入らないということで、リュック型を選択したというわけです。
結果として可搬性と収納力を両立することはできたのですが、やはり機材は重すぎてリュックでもきつい。体を鍛えるか、機材自体の軽量化が必要だと感じました。
ロープロのフリップサイド500AW自体は非常に優秀なリュックです。
まずバッグ自体が軽くて背負ったときの感覚もかなり良好。おそらく同じ機材を他のバッグで持つよりははるかに軽く感じられていると思います。
収納力については、一眼レフを2台、24-70mm F2.8 18-35mm F3.5-4.5 ストロボ2台、レフ板、レリーズケーブル、ブロワーなど小物類、などなどを入れてもまだ余裕があり、たぶん70-200mm F2.8も入りそう。
これだけ収納すると、そもそもショルダータイプでは肩にかかる重さがハンパなくて死ぬので、やはりキャリー以外ではリュック型しかないと思います。ちなみに、三脚とライティング機材は当然入らないので、別に持つ必要があります。
あと、地味なところでは、フリップサイドを背負うと肩にスペースがなくなるので、ライティング機材と三脚が肩にかけにくくなるんですよね……。これはもう仕方ないのですが。
フリップサイド500AWを買ったときは、これでキャリーはもういらんやん! と思ったのですが、先ほども書いたように体への負担はだんぜんキャリーが楽なので、使い分けていこうと思います。
イメージとしては、
雨の日、電車が混みそうなとき→フリップサイド
駅でエレベーターが使えるくらい時間に余裕があるとき、電車が混んでいないとき→キャリー
てな感じですかね。
用途的に若干かぶりますが、両方持っていると便利だと思います。
取材で使うミラーレスカメラやコンデジを選ぶとき、見落としがちだけど大事なポイント
取材の現場では専業カメラマンはやはり一眼レフを使っていますが、記者・ライターなどはミラーレスやコンデジを使っているというケースが増えています。最近のミラーレスやコンデジは記録用としては十分な性能を持っていますし、画質に関しては一眼レフと同等です。
じゃあ何が劣るのかというと、一つはスピード感。
取材では別にずっと写真を撮りまくっているわけではなく、しばらく撮る必要のない場面が続くこともありますし、長い取材では休憩も挟みます。
そういうとき、液晶画面をあまり使わない一眼レフは待機電力がかからないので電源をつけっぱなしにできますが、ミラーレスやコンデジはそうもいかないので電源を切るか、スリープモードにします。
また、撮っているときでも少し放っておくとスリープに入るので、「あっ、今撮らなきゃ!」と思ったときにシャッターボタンを半押ししてスリープを解除してやる必要があります。
取材で使うミラーレスやコンデジを選ぶ際には、この「電源を入れてから撮れるようになるまでの時間」と「スリープからの復帰時間」も重要です。
で、僕が使っているのはオリンパスのStylus1(スタイラス1)なんですが、こいつがすごい。
OLYMPUS デジタルカメラ STYLUS-1S 28-300mm 全域F2.8 光学10.7倍ズーム ブラック STYLUS-1S BLK
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2014/11/14
- メディア: Camera
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何気なく使っていたのですが、先日の仕事で頻繁にスリープと復帰を繰り返すような仕事がありまして、そのときに「復帰、速っ!」と驚かされたのです。本当に、一瞬で復帰して撮影可能状態になります。まったくストレスがありません。
いや、これまでにもさんざん使ってきたので今さらではあるのですが……改めてそういう視点で見ても隙のないカメラだなぁと感心しました。さすが(コンデジの)フラグシップです。後継機の話がまったく出てこないのが残念すぎる。
もし仕事で使うカメラを探している場合は、画質だけではなく、こういうマニアックなポイントにも目を向けてみては。
日本での発売もありえる? 海外スマホメーカーからマイクロフォーサーズの新型カメラ「BF1」登場
ちょっとおもしろいカメラが発売されるようです。
中国のスマホメーカー「Meitu」が開発した「BF1」は、マイクロフォーサーズマウントを採用したミラーレスカメラ。
アスキーに展示ブースのレポートが載っていますね。
おもしろいと書きましたが、これ自体はいたってオーソドックスなカメラです。
ただ、スマホメーカーがカメラを出すという行為がおもしろいし、マイクロフォーサーズマウントを選択しているのもおもしろい。
飛び道具的なカメラではなく、あえて正統派のカメラで来たというのが興味深いです。
カメラに特化したスマホを売るために「カメラもちゃんと作れるメーカー」というブランディングをしたいのか、それともこのカメラで真剣に市場をとっていきたいのか、どういう立ち位置を狙った製品なんでしょう。
ともあれ、これでマイクロフォーサーズマウントが盛り上がるといいですね。
具体的なスペックを見ていきましょう。
公式サイトを見る限り、対象は女性。
「旅拍神器」という文字がありますが、拍は「撮影する」という意味で、神器は「機械」。なので、旅行にぴったりのカメラとしてアピールしているのでしょうか。
大きさは83×66.9×51.9mmで、重量は228グラム。
操作はタッチがメインのスマホライクなもので、ボタンはシャッターくらいのようです。
前から見た形は正方形でキヤノンのPowerShotNっぽいのですが、さすがにそれよりは大きいですね。
現状、マイクロフォーサーズ機でもっともコンパクトなGM1が98.5×54.9×30.4mmなので、横が短く縦に少し長く、厚みはもっとある感じでしょうか。さすがにGM1ほどではないにしろ、かなりコンパクトな印象です。
付属レンズは自社製品とのことですが、OEMでしょう。
アスキーの記事ではボカして書いていますが、スペックとルックスから見て、ほぼ間違いなくパナソニックの14-42mm F3.5-5.6 電動ズームだと思われます。
Panasonic マイクロフォーサーズ用 14-42mm F3.5-5.6 電動ズーム搭載標準レンズ ブラック G X VARIO PZ ASPH. POWER O.I.S. H-PS14042-K
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2011/10/13
- メディア: Camera
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気になるセンサーはソニーの「IMX159」。1600万画素です。
ちょっと前のオリンパスのマイクロフォーサーズ機にはこのセンサーが使われていて、評判も上々でした。
画質面では今も見劣りしませんし、だいぶ値段もこなれているはずなので無難なチョイスだと思います。
価格は未定とのことですが、このあたりの情報から考えると、仮に日本で発売になった場合、レンズキットで5万円くらい?
アスキーの記事には2万円台なら……と書いていますが、そんなに安く出せるかなぁ。
そもそもカメラ王国の日本ではかなり厳しい戦いになりそうなので、発売するのかわかりませんけどね……。
【2016夏】夏休みの旅行におすすめのデジカメを選びました
毎年似たような記事を書いていますが、今年も夏休みが近いということで旅行におすすめのデジカメを選んでみます。
デジカメ選びで毎回悩ましいのが、やはりスマホの存在。
多くの人は「旅行だから」という理由でデジカメを買おうとしますが、ぶっちゃけ最近のスマホは優秀なので、わざわざデジカメを持って行かなくても十分撮れてしまいます。
では、そんなスマホありきで考えたとき、旅行に持っていくデジカメはどうあるべきなのか。
その視点からいくつか選んでみました。
旅カメラの条件
旅行にふさわしいデジカメの絶対条件としてまず「コンパクトであること」が挙げられます。
僕は普段ニコンの一眼レフを使っていて、旅行に持って行ったこともあるのですが、とにかく重いしデカいし目立ちます。
撮影が目的の旅ならいくらでも持っていけばいいのですが、そうではない旅行ならもはや一眼レフは不要だと僕は思います。
またよく言われているように一眼レフのあの形は世界的に高級カメラとして定着しているので、ぶら下げて歩くのはちょっと不安もあります。かといって大きすぎるため鞄にも入れておけません。
旅行くらいの撮影だと一眼レフの優位性はほとんどないので、ここは素直にミラーレスかコンパクトデジカメがおすすめです。
ただし、ミラーレスでもレンズを欲張ると一眼レフ並みに肥大化して意味がありません。なるべくコンパクトなレンズを選ぶべきです。
その上で、3つの視点からデジカメを選びます。
「夜も良い画質で撮影したい」「もっと広く撮りたい」「ズームも使いたい」
3つの視点とは、
- 夜も良い画質で撮影したい
- もっと広く撮りたい
- ズームも使いたい
です。
この3つのうち、一つでも当てはまるならデジカメを持っていく意味はあります。これらはスマホが苦手とする撮影だからです。
逆にいうと、日中、風景を大きく入れた記念写真を撮るだけならデジカメは不要です。スマホは暗い場所での撮影が苦手ですが、これも「とりあえず写っていればいい」レベルなら撮れなくはないので、無理にデジカメを買う必要もありません。
しかし、夜でもしっかりと良い画質で思い出を残したいのであれば、ここは専用機の出番です。
「もっと広く撮りたい」というのは、スマホで撮れる範囲よりももっと広く写したいという場合です。特にヨーロッパなどでは巨大な建造物が多いので、近くまで寄ってしまうと建物全部を入れた写真が撮れません。スマホの撮れる範囲は決して狭いわけではないのですが、デジカメならもっと広い範囲を写せるカメラがあります。
最後に「ズーム」です。個人的には旅行には不要かなと思うのですが、目についた珍しいものを大きく写したいことはあるでしょう。そんなとき、いつでも近寄って写せるとは限りませんので、遠くのものを撮ることを考えて一応ズームができる安心感は大きいです。
これらをすべて満たすカメラはなかなかないのですが、1~2つを満たすものはいろいろあります。
Canon デジタルカメラ PowerShot G9 X(シルバー) 光学3.0倍ズーム 1.0型センサー PSG9X(SL)
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2015/10/22
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大前提として、「夜にスマホよりも圧倒的に綺麗な写真」を撮るためには1型以上のセンサーを搭載した機種である必要があります。
さらにコンパクトさを考慮するとまず候補に挙がるのが、キヤノンのG9 Xです。
広角はスマホと同じ28mmからなので「もっと広く撮りたい」は満たせませんが、3倍とはいえ一応ズームもできるので、「夜も良い画質で撮影したい」「ズームも使いたい」の2つを満たしています。
この2点を満たして最軽量コンパクトな機種がG9 Xです。スペックを考えるとずば抜けているので、画質、ズーム、サイズをどうしても両立したい方はこちら一択です。旅行につきものの自撮りできる可動液晶はありませんが(液晶は固定)Wi-Fiも搭載されていて写真をすぐにスマホに送信できますし、値段もそこそこ手頃です。
SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 III 光学2.9倍 DSC-RX100M3
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: Camera
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G9 Xの対抗馬はソニーのRX100M3。信頼と安定のRX100ブランドの3代目で、機能とサイズ比を考えるとほぼ究極の一台といっていいデジカメです。価格が7万円オーバーと高いのがネックですが、それさえ許容できるならこれで間違いありません。
まず24mmという広角から撮ることができ、さらに3倍と少なめですがズームレンズも搭載。
さらに1型センサーで画質も非常に良く、夜でもスマホとは比較にならない綺麗な写真が手軽に撮れます。
ようするに上記の3点をかなりのレベルですべて満たしている機種なのです。
おまけにWi-Fi完備、自撮りのための可動液晶完備、いざとなったら役立つポップアップ式ファインダー完備と、三ツ星レストランのごときパーフェクトなサービスっぷり。
もう一度いいますが、金があって他に特別なこだわりがなければこれが一番です。予算が不安ならG9 Xで。
……いきなり結論が出てしまいましたが、他にもいろいろ候補あるのでそちらも合わせてご紹介します。
もうちょっと自分に合わせて尖った機種を選ぶなら
上で挙げたG9 XとRX100M3で物足りないところがあるとすれば、それはズーム倍率です。3倍というズーム倍率はコンパクトさを考えれば仕方がないとはいえ、ちょっと物足りないかもしれません。
個人的にはあまりズームは必要としませんが、いろいろな人から話を聞くと、一般的に旅では10倍くらいのズームがあると十分なのだそう。
しかし、デジカメでは「ズーム倍率」と「コンパクトさ」と「画質」はすべて相反する要素でして、画質もズーム倍率も妥協しないとなるとサイズが一眼レフ並みに大きくなります。
そんな中、パナソニックから発売されたTX1はそれらを高レベルでまとめた非常に秀逸な機種となっています。
Panasonic コンパクトデジタルカメラ ルミックス TX1 光学10倍 ブラック DMC-TX1-K
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: Camera
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価格はRX100M3並みにお高いのですが、換算25mmから250mmの約10倍ズームを搭載しており、しかも上記のデジカメと同じ1型センサーなので暗い場所でもスマホより圧倒的に綺麗に撮れます(仕様上、暗所でズームすると多少ノイズが乗りますが)。
こうなるとサイズが心配になるところですが、ここもがんばっていて、RX100M3より一回り大きいだけにとどまっています。
箱型でレンズがそれほど飛び出していないため、ジーンズのポケットは厳しいですが、鞄にはすんなり収まるでしょう。10倍ズームに慣れると3倍ズームは明らかに物足りなくなるので、サイズを一回り許容できるならこちらもおすすめです。
ただし、自撮り用の可動液晶はついていません。Wi-Fiはあるのに……。
RICOH デジタルカメラ GRII APS-CサイズCMOSセンサー ローパスフィルタレス 175840
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: Camera
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3倍程度ならズームはいらん! 画質に全振りするんや! という人にはリコーのGR IIがおすすめ。
ズームは一切できないのですが、そのかわりiPhoneとほぼ同じ範囲を撮影できる換算28mmレンズを搭載しており、しかもセンサーは1型をさらに上回るAPS-C! これは一般的な一眼レフと同じセンサーです。
夜どころか昼間の撮影でもスマホとの差がわかるほど高画質。おまけにズームをあきらめたおかげでサイズも非常にコンパクトです。ただ、Wi-Fiはありますが自撮り用の可動液晶はありません。
価格はだいぶこなれてきていて、7万円代で買えるようです。
一点、注意したいのは、あまりにも暗い場所ではオートフォーカスが迷いがちになること。
その場合はスマホで被写体を一瞬照らして、そこにピントを合わせるなどの技を使いましょう。
Panasonic ミラーレス一眼カメラ DMC-GF7ダブルズームレンズキット 標準ズームレンズ/望遠ズームレンズ付属 シルバー DMC-GF7W-S
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2015/02/13
- メディア: Camera
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コンデジではなくミラーレスですが、GF7もおすすめです。
実際に旅行で使ってみてその便利さに舌を巻きました。標準ズームレンズをつけた場合、レンズ部分が出っ張ってしまうのですが、全体としてはかなりコンパクトで鞄には楽に入ります。
画質は1型以上APS-C未満といったところ。標準ズームレンズなら3倍弱のズームもできますし、セットでコンパクトな望遠レンズもついてくるので、念のため鞄に放り込んでおくと安心感があります。また標準ズームレンズは換算24mmからなので、iPhoneよりも広い範囲を撮影できます。もちろんWi-Fiも搭載。「夜も良い画質で撮影したい」「もっと広く撮りたい」「ズームも使いたい」を高いレベルでほぼ満たしてくれます。
しかし、なんといってもGF7の優れたところは自撮り液晶の優秀さ。左右どちらのボタンでもシャッターが切れることや、顔認識の優秀さは他の追随を許しません。誰かに「写真お願いします」をやらなくても、自分たちだけで撮れるのは便利です。
お金に余裕があるなら後から超広角レンズを買い足せるのもミラーレスならでは。価格も5万円程度とかなり落ち着いていてお買い得です。ミラーレスでは個人的にいちおしです。
続いては「お金に余裕がありすぎて困っている」人向け。
- 出版社/メーカー: ソニー
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SONY 単焦点レンズ FE 28mm F2 Eマウント用 フルサイズ対応 SEL28F20
- 出版社/メーカー: ソニー
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ソニーのフルサイズミラーレスα7シリーズ。中でももっとも暗所性能に優れたα7Sに、iPhoneとほぼ同じ範囲を写せる単焦点レンズ28mm F2の組み合わせです。
合わせて、ざっくり25万円くらいします。
先ほどGRが「画質全振り」と言いましたが、このα7Sはそれをさらに圧倒する超高画質を誇ります。というか、一般向けに販売されているすべてのデジカメの中でもトップクラスです。特に暗い場所での画質がすさまじく、単焦点レンズの明るさも加わってまさに最強。おまけにGRが苦手な暗所オートフォーカスもバシバシ決まります。
たとえば夜のバーでほとんど明かりがない中、出てきた料理と目の前に座っている彼女を一緒に撮る……みたいな場合、このセットだと信じられないほど綺麗な写真が撮れます。
弱点としては液晶が自撮り向きではないことと(一応動くのですが)、それなりにカメラについて理解しておく必要があること、そしてそれほどコンパクトではないこと。とはいえ、比較的小さな28mm F2レンズをチョイスしたので、一眼レフと比べればはるかにコンパクトですが。
どんな場面でも簡単に究極の画質で思い出を残したいなら、この組み合わせでフィニッシュでしょう(後継機種は高すぎるので外しています)。
というか、僕がほしい。
……ところで、ここまで紹介してきたデジカメにはある弱点があります。
それは、何も考えずにオートでバシバシ撮っていると背景がボケてしまいがちなこと。
詳細な説明は割愛しますが、画質がいい=センサーが大きいということは、背景がボケやすいということでもあります。
背景がボケた写真は一見きれいに見えますが、逆にいうと「オート(カメラまかせ)」で撮るとボカしたくない場面でも勝手にボケてしまうということでもあります。
旅行のように人と背景を一緒に撮る場合、それでは困りますよね。これを防ぐにはF値という値を大きくして撮るか、被写体と背景を近づけて撮るなどの小技を使わないといけません。しかし、そういうのは面倒だから覚えたくないという場合は、「背景がボケてもいいときだけデジカメを使い、それ以外はスマホで撮る」などの使い分けが必要になってきます。
じゃあそれもう、ぜんぶスマホでよくない?
……という人のために、最後に変わり種のデジカメを紹介します。
PENTAX ミラーレス一眼 Q-S1 ズームレンズキット [標準ズーム 02 STANDARD ZOOM] ゴールド 06239
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2014/08/28
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PENTAX 広角ズームレンズ 08 WIDEZOOM Qマウント 22827
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2013/12/06
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ペンタックスのミラーレス一眼、Q-S1と、換算18mmから撮れる超広角ズームレンズです。Q-S1は標準ズームレンズつきで25,000円ほどと暴落しているのですが、超広角ズームレンズのほうは34,000円ほどとちょっとお高め。これでもかなり値段は落ちた方ですが……。
実はこのQ-S1、今まで上で紹介したデジカメとくらべてセンサーサイズが1/1.7型とかなり小さめです。iPhoneよりもちょっと大きいくらい。なので画質にはそこまで期待できないのですが(とはいえさすがにスマホよりは上です)、逆に「背景がボケにくい」というメリットがあります。これなら記念撮影でうっかり背景をボカしてしまうこともありません。これだけならiPhoneでいいじゃんという話なのですが、ポイントはレンズ交換ができること。
上記の超広角ズームレンズならものすごく広く風景を写せるので、ヨーロッパの教会の中などもすべて収めることができるのです。これはこれで、スマホには絶対に撮れない写真です。
Wi-Fiがない、液晶が動かないので自撮りに不向き、そもそも新機種がしばらく出ていなくて、今後シリーズが存続するのか不明といった不安要素もありますが、旅行用として完璧に割りきって買うのならいいかもしれません。
以上、旅行におすすめのデジカメのご紹介でした。
自分にぴったりのデジカメが見つかるといいですね。
腕時計をつけるつけないの議論が噛み合わないのは当然
こういう話題、定期的にネタになりますよね。
会社の上司に「ローンでもいいから高級腕時計を買え」といわれた人がスレを立てて、ネットユーザーが反発しているという話。
こんなものに絶対的な正解なんてないですし、そもそも上記の記事だけだと業種や年齢すらわからないので議論の材料もそろっていません(元スレは見ていません)。
なので「人それぞれだろ」の一言で終わる話なんですが、それでも毎回言い争いが起きるのって、腕時計というアイテムが未だに人のプライドとかコンプレックスをくすぐるからなんでしょうね。
で、だいたい高級腕時計の話になると、
- ちゃんとした腕時計をしないのは社会人として恥ずかしい派(必要派)
- 安いやつでいいからつけるべき派
- そもそもスマホで時間がわかるんだから不要派
この3つに分かれるのですが、それぞれ違うところを見て議論しているんだから、そりゃ噛み合うはずありません。
「1」は腕時計を自分を演出するための小道具として考えていて、「3」は完全に実用品としてとらえている。「2」はどちらかといえば「3」に近いバランスタイプ。腕時計というモノの役割をどう捉えるかという前提がすでに違うのです。
↑の記事でいうと上司は「1」なのに部下は「2」か「3」ですから、高い腕時計に意味を見いだせるわけがない。これは単なる価値観の違いです。やっかいなのは上司が価値観の違いを仕事と結びつけてしまっていることですが、これはどちらかといえば「休日のゴルフや職場の飲み会に参加する・しない」と同じタイプの問題です。「上司が押し付けてくること」と「腕時計が必要かどうか」は別の話なので切り分けないとややこしくなります。
話を腕時計に戻します。
腕時計を100%実用品として捉えるなら、G-SHOCKなどスマホにない機能性を備えた一部の例外を除いてつける意味はほとんどありません。自分の生活の中にスマホを使えない環境(セキュリティ上スマホを出せない仕事とかアウトドアが趣味とか)が存在するかどうかを考えて、必要なら安いものを1本買っておけばいいだけです。
腕時計を演出の小道具として捉えるなら、値段はもちろん、それ以外の要素も考慮して選ぶ必要があります。価格が同じくらいでもG-SHOCKとスカーゲンでは印象がまるで違いますし、ロレックスとグランドセイコーでも印象は違うでしょう。誰に対してどんな印象を与えたいのかを考えれば、自ずと選ぶべき腕時計は決まってきます。
ということで腕時計云々で迷っている方がいたら、まずは腕時計が自分にとって「実用品」なのか「演出の小道具」なのかを決めてから、「つける」か「つけない」か、「つけるとしたら何をつけるのか」を考えればいいと思います。ただ、腕時計以外に髪型とか服装とか「演出の小道具」はたくさんありますし、そっちの方が目立つので優先すべきですけど。
画質がよくてポケットに入るコンデジを探したら3種類しかなかった
デジカメマニアとしての最近のマイブームは「ポケットに入ること」です。
前にもちらっと書きましたが、特殊な用途を除いてデジカメは完全にスマホに置き換わっています。
デジカメの利点といえは「画質がいい」とか「ズームできる」とか微妙なものばかりで、そんなものはスマホの「意識しなくてもつねに持ち歩いている」という利点一発で粉々に打ち砕かれてしまいます。だって一般的な人が日常的に撮る写真の9割はご飯とか自撮りとか集合写真でしょう。そんなもん広角単焦点レンズをつけたスマホで事足りますもんね。記録写真だから画質なんかいらないし、ズームもデジタルズーム(トリミング)でまったく気にならない。だったらカメラなんか一台でいいっつー話です。
これって実はカメラが好きなはずの自分自身にもいえることで、仕事用の一眼レフとかを除けば僕も普段からカメラを持ち歩くことってそんなにないんですよね。せっかく普段用にと小さいカメラをいくつも買ったのに……。
それではもったいないので、ちょっと自己分析してみたんです。
「そもそもカメラ専用機を持ち歩く必要はあるのか」
「必要があるなら、なぜカメラを持ち歩かないのか」
「そんな自分がどうすればカメラを持ち歩くようになるのか」
これで結局、「いらないじゃん」っていう結論になったら趣味用のデジカメは売り払ってもいいかも。持ち歩かないデジカメなんて置いといても仕方ないし。
……さて、じゃあ1つずつ考えてみましょうか。
「そもそもカメラ専用機を持ち歩く必要はあるのか」
これは「ある」ですね。というのも、やっぱりスマホだと撮りたいのに撮れないシーンって結構あるんですよ。たとえばちょっと暗いお店でご飯や人を撮るのはスマホにはかなり厳しいですし、そういうところだとスマホのフラッシュも炊きにくい。
先日もとあるお店で肉寿司を食べたんですが、店内が暗すぎてぜんぜん明るく撮れないんですね。色もコントラストも出ないし、ブレまくるし、ぜんぜんおいしそうじゃない。本当に記録しただけ。これは人それぞれの感じ方なので、それでいいって人もいるでしょうけど、少なくとも僕は撮った写真はネットにアップするか人に見せるかするので、「もうちょっと綺麗に撮りたいのになぁ」と思いました。
こういう場面って結構あるので、やっぱりデジカメは持ち歩きたいわけです。そういうときだけ持っていくというのもありですが、僕はあまり計画的ではないので突発的に必要になることの方が多いんですよね。
よし、自己分析終了。やっぱりデジカメは必要だな。
で、「必要があるなら、なぜカメラを持ち歩かないのか」ですが、これは冒頭でも書いた通り、スマホの「携帯性」というメリットが大きすぎて「画質」というデメリットをカバーできてしまっているから。逆にいうとデジカメの「携帯性」というデメリットが大きすぎるからともいえます。ちなみにカバンに入れろよという意見は、僕が何よりも荷物を増やすことを嫌がる性格なので却下です。
じゃあどうすれば「カメラを持ち歩くようになるのか」。
「画質」が「携帯性」を覆せない以上、改善できるところは「デジカメの携帯性」しかありません。
デジカメの携帯性がスマホに並べば、「画質」の差分でデジカメが優位になります。
スマホレベルで自然に身に付けることができ、スマホレベルでサッと取り出して撮影できるようにするためには……。
これはもう「ポケットに入るサイズ」のデジカメを探すしかありませんよね。なぜなら僕が普段、スマホをポケットに入れているからです。
ということで、いろいろ試してみたのですが、「ポケットに入る」ための条件で重要なのはただ一つ。
「厚み」
です。
正直、たいていのコンデジであれば縦横のサイズは大したことありませんし、iPhoneよりコンパクトです。ところが、レンズ分の厚みがあるためにポケットに入らないのです。
この時点で、ミラーレスは却下です。たとえば僕が持っているミラーレスだとEOS M2に22mmとか、GF7に12-32mmとかをつければかなり薄くなりますが、それでも厚みは5cmくらいにはなってしまいます。5cmではポケットには入りません。できれば3cm、少なくとも3.5cm程度に抑えたいところです。
もっと薄くできる可能性があるとしたら……これはもう沈胴式のレンズを搭載したコンデジしかありません。
しかし、ここで立ちはだかるのは「画質」の壁です。
コンデジでも薄くてコンパクトなものはセンサーが小さいものが多く、スマホとの違いを出しにくいのです。ぱっと見てスマホよりも明らかに綺麗だとわかるためには、1型センサー以上でないと厳しいでしょう。
それでいて厚みを可能な限り抑えた機種となると……。
という感じでどんどん条件を絞っていった結果、厚み3.5cm以下という条件で出てきたのは3機種しかありませんでした。
Canon デジタルカメラ PowerShot G9 X(ブラック) 光学3.0倍ズーム 1.0型センサー PSG9X(BK)
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2015/10/22
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キヤノンのG9Xと、
RICOH デジタルカメラ GRII APS-CサイズCMOSセンサー ローパスフィルタレス 175840
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: Camera
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リコーのGR IIと、
Panasonic コミュニケーションカメラ ルミックス CM10 F2.8 LEICA DC ELMARITレンズ AndroidTM5.0搭載 DMC-CM10-S
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2016/02/25
- メディア: Camera
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パナソニックのCM10です。
G9Xは厚みが3.08cm。同ランクの1型コンデジの中でも圧倒的に薄く、軽量コンパクトです。
GR IIは盲点でしたが、画質はAPS-Cで1型をもはるかに凌ぎ、それでいて3.47cmとギリギリ3.5cmを切っています。ズームはありませんが、そもそもスマホ的な使い方をするならズームは不要ともいえます。
っていうかGRは持っているので、実際にやってみればいいんですよね。ためしにジーンズの尻ポケットに入れてみたらギリギリ入りました(膨らみが気になるといえば気になりますが)。
ポケットに入れて手ぶらで常時携帯するなら、ここらへんが限界ですね。
ちなみに他にも1型コンデジだとRX100とかG7Xとかあるのですが、残念ながらそれぞれ3.59cm、4.04cmと3.5cmをオーバー。APS-Cでいくと、富士フイルムのX70が候補ですが、やはり4.44cmとオーバーしています。
CM10はちょっと特殊なカメラで、2.11cmとずば抜けて薄型ではあるのですが、どちらかというとかなりスマホよりなんですよね。Android搭載しているし、SIM挿してネットもできるし。通話機能がないしバッテリーのもちを考えると、結局スマホはまた別に持ち歩くことになりそうですが、安いSIMを挿して写真SNS専用スマホとして使うのも面白いかもしれません。できればこの厚みでカメラ専用機を作ってほしいんですけどね。
ということで、現状だと僕の場合はG9XかGRの二択で、すでに所有しているGRを持ち運ぶことになりそうですが、ここへきてGRの暗所AF性能の低さが気にかかるところです。暗いところだとiPhoneよりもフォーカスが迷うんですよね、GR……。
スマホに滅ぼされそうになっているコンデジですが、高級路線でどんどん趣味的な方向へ逃げるのではなく、徹底的に薄型にしてスマホに勝負を挑む機種ももっと出してほしいなと、そんなことを思いました。
ブログでフリー素材の画像を使う理由って何なの?
フリー素材の画像、特にぱくたそあたりの画像を使っているブログをよく見かけるのですが、あれにはどういう意味があるのでしょうか?
ほとんどの記事はその画像がなくても成立する内容であり、フリー素材は単なるアイキャッチにしかなっていないように思います。
15年ブログをやってきた経験から断言しますが、アイキャッチやイメージカットとしてフリー素材を使うのはデメリットが大きすぎます。
ブログの最大の価値は「個性」であり、ブログ名、ハンドルネーム、デザイン、文章、写真、すべての表現で個性を出していかないと、まず覚えてもらえません。
アイキャッチ画像を否定するわけではなくて、画像がないと寂しいというのなら、自分で撮った写真を使えばいいでしょう。内容にあった写真を用意するのが面倒? 別に内容に合っている必要なんてないでしょう。毎日の朝ごはんを撮って貼り付けていくだけでもいいじゃないですか。そっちのほうがよっぽど印象に残るし、親近感を持ってもらえると思うのですが。
わざわざ他のブログやサイトで使われているだろうフリー素材で己の個性を殺すことにどういうメリットがあるのか、どなたか教えてほしいです。
何か明確な意味とメリットがあるなら僕も使いますんで。